食育Q&A
「ネバネバの食べ物は体に良い?」「牛乳が苦手なのですが…」
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
ネバネバの食べ物は体に良い?小学生 児童より
ネバネバの食べ物というと、何を思い出しますか?
納豆、オクラ、モロヘイヤ、めかぶ、なめこ・・・たくさんありますね!
実はこの「ネバネバ」に似た成分は、私たちの体の中にもあります。
この成分には、目や口、鼻、胃腸などにネバネバのまくをはって、ばいきんから体を守るなどのはたらきがあります。はっきりしたことはまだ分かっていないようですが、食べ物にふくまれるネバネバも、同じように胃を守ってくれるなどのはたらきがあると言われています。ネバネバの食べ物が良いと言われる理由も、そこにあるのでしょう。今は夏まっさかりですが、暑さで体調をくずしてしまう“夏バテ”では、胃のはたらきもわるくなりがちです。ネバネバの食べ物は、そんな弱った胃にもやさしい食べ物と言えそうです。
ネバネバの食べ物には、それ以外にも体に良い成分がふくまれています。例えば、ネバネバの食べ物にたくさんふくまれる「食物せんい」は、腸の調子を整えてくれます。また、納豆には体をつくるもとになる「たんぱく質」がたくさんふくまれますし、モロヘイヤには「βカロテン」という成分がとても多くふくまれていて、ひふなどをじょうぶに保ったり、体の中をキレイに保ったりするのに役立ちます。
もちろん「ネバネバの食べ物さえ食べていれば良い」というわけではありません。主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事の中にネバネバの食べ物も取り入れて、この夏も元気に過ごしたいですね!
牛乳が苦手なのですが...小学生 児童より
牛乳が苦手なのですが、どうしたら良いですか?
牛乳の良いところ
・良質な「たんぱく質」が多くふくまれている(元気な体をつくる)
・「カルシウム」が多くふくまれている。
また、牛乳のカルシウムは体の中で吸収されやすい(じょうぶなほねをつくる)
・手軽に飲める
私の知り合いにも牛乳が苦手な人がいました。その人は、鼻をつまんで、むりやり飲んでいたそうです。がんばって飲もうとするところはすばらしいと思うのですが、できればそんなつらい思いをせずに、おいしく牛乳を飲めるようになりたいもの。それには、色々工夫をしながら、牛乳の味になれていくことが1つのポイントになると思います。そこで、こんな方法はいかがでしょうか。
牛乳が苦手なら、いきなりコップ1杯の牛乳を飲もうとしなくて良いと思います。全部飲むのは大変なことだと思いますし、全部飲めなかったときに「やっぱりダメだ・・・」とガッカリしてしまうからです。最初は1口からでも良いと思います。上に挙げた方法なども取り入れながら、まずはチャレンジしてみることが大事です。少しでも飲めたら「私、できるじゃん!!」と自分をほめてあげてくださいね。少しずつ牛乳になれていって、最後には牛乳が好きになれますように!
食育授業report三郷市立鷹野小学校
平成27年12月2日、三郷市立鷹野小学校の学校保健委員会で、早ね・早起き・朝ごはんの大切さについてお話ししてきました。講座の後には、学校医・学校歯科医の先生方が、ご自身の体験談も交えながら、体内時計のリズムを守ることがいかに大切かをお話しくださいました。その日ご参加いただいた保護者の皆様や先生方を通じて、子ども達の生活リズム向上につながることを願っています。
食育授業report高崎市立吉井中央中学校
平成27年12月10日に、高崎市立吉井中央中学校で生活リズムの大切さをお話ししてきました。こちらの学校では、アンケート調査で生徒の健康課題を見つけ、その解決に向けて保健委員会を中心に学校全体で取り組んでいるそうで、大変感動しました。今回お話ししたことも、その活動に活かしていただけたら嬉しいです!
食育Q&A担当者プロフィール
伊藤 真理子(いとう まりこ)
1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。
食育セミナー実施中!
ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。