食育Q&A
「元気にすごすためには、どんな食べ物が一番良い?」 etc.
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
元気にすごすためには、どんな食べ物が一番良い?小学校 児童より
元気にすごすためには、どんな食べ物が一番良いですか?
これさえ食べていれば!!というような魔法のような食べ物は残念ながらありません。
しかし、様々な食材を食べることで栄養素もたくさん摂ることができますし、いろんな味を感じることができて食事が楽しみになりますよ。
例えば、たんぱく質を多く含む食材には肉がありますが、魚にも多く含まれています。
その他にも卵や豆類にも多く含まれます。
ぜひ、同じ栄養素を含む食材探しをしてみてはいかがでしょう♪
あまり体調が良くない時は、どういう物を食べれば良い?小学校 児童より
あまり体調が良くない時は、どういう物を食べれば良いですか?
体調がすぐれない場合は早めに病院に行き、
症状にもよりますが、体調が悪く、何も食べられないようなときは無理に体に食べ物を入れないほうが良いこともあります。
食べるためにも「体力」は必要なんですよ。
少しでも食べられるようになってきたら、お米を柔らかく炊き上げた「おかゆ」からゆっくりと食べると良いでしょう。
また、状態を見ながら脂質の少ない白身魚をくわえることでたんぱく質も摂ることができます。
時間がない時でもパパっと作れるレシピは?小学校 保護者より
時間がない時でもパパっと作れるレシピはありますか?
朝は特に時間がなくバタバタしてしまいますよね。
そんな時は調理済み食品を味方につけることもおすすめです。
例えば、鮭フレークはたんぱく質を多く含む鮭を加熱しフレーク状にしたものですが、調理をせずに食べることができ、ごはんとも相性が良いです。
しらす干しも生のしらすを干したものですが、魚を丸ごと食べることができるので、カルシウム補給にもなります。こちらもごはんと相性が良いですね。
鮭フレークもしらすもチーズと一緒にパンに乗せトースターで焼くと乳製品も一緒に摂れますね。
時間がないときはこのように手軽に使える食材を上手に活用しましょう!
パパっとレシピ 作ってみてね!
☆和風ツナマヨトースト
https://gohagen.jp/recipe/051/detail02.html
朝からごはんを食べるのがきついです。。。小学生 保護者より
朝からごはんを食べるのがきつい人向けのレシピを教えて下さい!
食べるのがきつい、ということですが、胃が重い感じがする、時間が取れない、もともと食べる習慣がないなど理由は人それぞれだと思います。
まずは、朝におなかがすかない理由を考えてみましょう。
・前日の睡眠不足
・前日の夜ご飯が遅かった
・前日の夜ご飯が脂っこいものが多かった
このようなことは思い当たりませんか?
朝食が食べられない原因は前日の行動が影響していることも多く、まずは前日の振り返りをしましょう。
また、朝、食べる習慣がない人はまずおかゆやバナナなど消化の良いものを何か1つでも口にすることからはじめてみましょう。
「食べる」という行動に慣れてきたら、たんぱく源としては脂の多い肉よりも脂質が少なく柔らかい白身魚を選ぶと胃もたれしにくいですよ。
むりはせず、徐々に食べるものを増やしていけると良いでしょう。
魚にはどんな栄養があるの?小学生 児童より
魚にはどんな栄養がありますか?
食事バランスガイドを見てみると、魚はお肉が描かれているピンク色の部分、「主菜のなかま」に分類されます。
主菜のなかまには「たんぱく質」を多く含むという特徴があります。
ひと口に魚と言ってもたくさんの種類があります。
どの魚もたんぱく質を多く含みますが、そのほかの栄養素は魚の種類によって変わります。
例えば、まぐろやカツオ、秋刀魚、アジなどの赤身の魚には鉄が多く含まれているほか、脂がのっているものも多く食べ応えがあります。
赤身の魚の中でもいわし、アジ、秋刀魚などの背中が青い魚を「青魚」と言いますが、これらの魚にはDHAやEPAといった脳の機能や血液中のコレステロールの調整に役立つ栄養素も含まれています。
鯛(たい)やヒラメなどの白身の魚にはたんぱく質はしっかり含まれつつも脂質が少ないものが多く、あっさりとたべられます。
魚によって栄養素や味わいが違うため、季節ごとに旬の魚の違いを楽しんでみてくださいね。
食育Q&A担当者プロフィール
管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)
管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。
食育セミナー実施中!
ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。