食育Q&A
「朝食にカップラーメンを食べてもいい?」
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
朝食にカップラーメンを食べてもいい?中学生 生徒より
朝ごはんにカップラーメンを食べることがあります。たまになので大丈夫と思って食べているのですが、“たまに”でもやめたほうがいいですか?
「朝には食べない方がいいのかな?」と思った理由は、カップラーメンが一般的にあまり健康そうなイメージではなかったり、朝にカップラーメンを食べる人がどちらかというと少数派だったりするからでしょうか。
体調などにもよりますが、基本的に「食べてはいけない食品」というものはなく、カップラーメンを朝ごはんに食べてはいけないということもありません。ただ、朝食に限らず、食事としてカップラーメンを食べる場合には、注意してほしい点があります。
- ①塩分のとりすぎにつながりやすいこと
カップラーメンは、めんや“かやく(具)”、スープそれぞれに塩分が含まれています。それらを合わせた1食あたりの塩分量は、5~6g程度の商品が多いようです。一方で、中学生の1日あたりの塩分摂取の目安は男子で7.0g未満、女子で6.5g未満です。つまり、スープまで残さずに食べた場合、カップラーメン1個で1日分に近い塩分をとってしまうことになるのです。塩分はからだにとって必要なものではありますが、とりすぎが習慣になると健康を害することにつながります。(→くわしくは、「おとなも!こどもも!からだよろこぶ減塩生活」をご覧ください)
カップラーメンを食べる時にはスープを残すようにしたり、質問者さんのようにカップラーメンを食べること自体を“たまに”にしたりするとよいのではないでしょうか。
- ②栄養バランスのかたよった食事になりやすいこと
商品によって異なりますが、一般的にカップラーメンは炭水化物と脂質を多く含んでいます。どちらもからだを動かすために必要なエネルギーになる栄養素であり、食事としてカップラーメンだけを食べた場合、からだを作るために必要なたんぱく質、からだの調子を整えるビタミンやミネラル、整腸作用などのある食物繊維は不足しやすくなります。
カップラーメンにゆで卵や乾燥わかめ、ごまなどをトッピングしたり、カップラーメンの他におかず(肉・魚・卵などの主菜、野菜などの副菜)や乳製品などをとるようにしたりするのがおすすめです。
最近では、塩分や栄養に気を配った商品も増えてきているようですが、まだまだ上記のような特徴をもつものが主流ではないかと思います。塩分カット&栄養アップできるような工夫をしながら、カップラーメンを楽しんでくださいね。
食育Q&A担当者プロフィール
伊藤 真理子(いとう まりこ)
1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。
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ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
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