食育Q&A
「朝日にあたったほうがよいのはなぜ?」「成長ホルモンが出る時間は?」etc.
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
朝日にあたったほうがよいのはなぜ?小学生 児童より
朝の太陽の光にあたったほうがよいのはなぜですか?
地球の1日が24時間なのに対して、私たちの体内時計は24時間より少し長いため、毎日少しずつズレがうまれてしまいます。このズレをリセットするために必要なアイテムのひとつが「太陽の光」なのです!
朝おきた後、カーテンをあけて太陽の光をあびると、目から入った光が脳への「刺激」となります。この刺激によってみなさんの体内時計がリセットされて気持ちよく1日がはじめられるのです!もちろん、朝ごはんも忘れずにたべてくださいね♪
※太陽を直接見たり無理に直射日光をあび続けたりするのではなく、自然に入ってくる太陽の光を感じられる生活を心がけましょう。
成長ホルモンが出る時間は?小学生 児童より
成長ホルモンは何時に出るんですか。
成長ホルモンは1日を通して出ているため、はっきりと「〇時~△時にでます!」と言うことはできません。
しかし、1日の中でも成長ホルモンが多く出る時間帯があります。それは、みなさんがねむっている間です。みなさんは寝ている間に深い眠りと浅い眠りを繰り返しています。とくに、ねむりについた後、最初の“ぐっすりと深く眠っている間”には、成長ホルモンがたくさん出るといわれています。
成長ホルモンをしっかりと出すためには、早く寝ること、そしてぐっすりと眠ることが大切です♪
栄養バランスがよくなる“みそ汁の中身”は?中学生 保護者より
みそ汁の中身は、どんなものだと栄養バランスが良くなりますか?
みそ汁は「合わない具材はない!」というくらい、どんな食材も受け入れてくれる万能料理です!なかでもオススメの食材を、栄養素別に紹介します!
■たんぱく質(筋肉や血の材料となる)
・ たまご…卵焼きを作る時間がない時、お味噌汁に卵をひとつ入れるだけでボリュームアップ!
・ 豆腐…忙しい朝はきれいに切らなくてもスプーンですくって入れるだけでもOK!
・ 高野豆腐…乾物なので保存がききます。最近はひと口大にカットされているものもあるので、水で戻さずにそのままだし汁に入れるだけでOK!
・ 油揚げ…お味噌汁にコクがでます。たんぱく質は少な目なので、他の食材との合わせ技がおすすめ!
■食物繊維(腸内環境を整える)
・ 海藻類…乾燥わかめはそのまま加えるだけで手軽です。
・ きのこ類…食物繊維はもちろん、うま味もあります!
・ 野菜類…キャベツやもやしなど年中手に入りやすいものでOK!
■その他
・ じゃが芋、さつま芋…じゃが芋のビタミンCは熱に強いといわれているほか、食べ応えもアップ!
・ 冷凍のほうれん草、ブロッコリー…下処理なしで使うことができ、色味も綺麗で免疫力アップに欠かせないβカロテンを摂ることができます。
余裕があれば、だし汁にもちょっとひと手間を。昆布や鰹節、煮干しや干し椎茸など、食材からとっただしにはミネラルも多く含まれており、優しいうま味を感じることができますよ。
「朝はなかなか時間がとれない!」という方も多いと思いますので、そんな時こそ“具だくさんみそ汁”で手軽に栄養をとれると良いですね。
食育Q&A担当者プロフィール
管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)
管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。
食育セミナー実施中!
ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。