食育Q&A
「乳酸菌やビフィズス菌にはどんな働きがある?」「休みの日も早起きした方がいい?」
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
乳酸菌やビフィズス菌にはどんな働きがある?中学生 生徒より
乳製品のCMで「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などの名前をよく耳にしますが、そのような菌には主にどのような働きがあるのですか?
みなさんの腸の中にはたくさんの種類の腸内細菌がいます。その数は、1,000種類、40兆個ともいわれています!
これらは私たちの体にとって
- ・良い働きをする菌
- ・悪い働きをする菌
- ・どちらでもない菌
の3タイプに分けることができ、質問者さんが気になっている「乳酸菌」や「ビフィズス菌」は「良い働きをする菌」に入ります。
腸の中で良い働きをする菌が多くなると、免疫力アップ、病気の予防、エネルギーを上手に使える、良いうんちが出やすくなるなど、体にとって良いことがたくさんあります!
良い働きを持つ菌を外から取り入れることも大切ですが、発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルトなど)や食物繊維を含む野菜、海藻、きのこ類、果物をバランスよく食べることで、今、自分の腸にいる良い働きをする菌を元気にすることができるのです!
休みの日も早起きした方がいい?中学生 生徒より
土日など休みの日も早起きをした方がいいのでしょうか。
結論から言うと「YES!」です。
平日と休日の起床時間が大幅に変わると、みなさんの体の中にある「体内時計」がズレてしまうからです。
起きる時間が遅いと朝食を食べる時間も遅くなったり、時間がなくなって朝食を欠食したりする原因にもなります。そして「その後の生活リズムがどんどん後ろ倒しになる」→「就寝時間が遅くなる」→「翌日の朝起きるのがつらくなる」・・・という負の循環に陥ってしまう可能性があります。
そうならないためにも、お休みの日もいつもと同じ時間に起きて生活することをおすすめします。どうしても難しい場合は、平日と休日の起床時間の差を2時間以内になるように心がけましょう。
食育Q&A担当者プロフィール
管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)
管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。
食育セミナー実施中!
ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。