食育Q&A
「朝食を抜けばダイエットできる?」「時間が限られた食事、何を食べるべき?」etc.
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
朝食を抜けばダイエットできる?中学生 生徒より
朝ごはんを抜くとダイエットできますか?
朝食を抜くことで食べ物からとるエネルギー量が減るため、その他の食事の量が変わらなければ体重減少につながることはあります。
しかし、朝食を抜くとその分昼食や間食を必要以上に食べてしまうという可能性もあり、結果として合計のエネルギー量が増えてしまい、逆に体重が増加することも考えられます。
なにより朝食を食べると
- ・体内時計をリセットする
- ・頭と体にエネルギーをチャージする(午前中、元気に動ける!)
- ・胃腸が動いて朝うんちが出やすくなる
- ・体温が上がりやすくなる
といった、“元気な体のために嬉しいこと”がたくさんあります!
朝、昼、夜とバランスよく食べて、体を動かし、ぐっすりと眠ること――シンプルですが、これによって心身ともに健康な体作りを目指しましょう!
時間が限られた食事、何を食べるべき?中学校 保護者より
バランスよく食べることは大切だと思いますが、時間が限られている場合には主食、主菜、副菜、乳製品、くだものどれをとればよいのでしょうか?
食事バランスガイドを見てみると、特にしっかり食べてほしいものとしては上から主食と副菜(野菜のおかず)、主菜(たんぱく質を含むおかず)になります。
時間がない、という時は野菜が多めの主菜にする、ごはんを混ぜご飯にするなどワンプレートでも様々な食材がとれるように工夫ができると良いですね。
乳製品や果物は間食(補食)やデザートに回すことも可能ですので、上手にとり入れられると良いでしょう!
玄米、白米…お米ならどれも同じ?中学校 生徒より
「ごはん」にも白い米や玄米など色々ありますが、どれを食べても同じなのですか?
お米には頭と体にとって効率の良いエネルギー源となる糖質が含まれているため、成長期の皆さんには特にしっかりと食べてほしいと思います。
お米にも様々な種類がありますが、より消化に良いのは白米です。
玄米は白米に比べて食物繊維が多く含まれており、白米と比べると噛み応えがあり、香ばしいのが特徴です。
その他にも赤、黒、黄色などのカラフルな雑穀にはビタミンやミネラル、抗酸化作用を持つ成分などが含まれるものもあります。
玄米や雑穀米は白米と混ぜて炊くことが多いと思いますので、味の好みや体調によって食べるお米のブレンドを変えるのも良いですね!
食育Q&A担当者プロフィール
管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)
管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。
食育セミナー実施中!
ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。