食育Q&A
「食事はいっぱいたべなきゃだめ?」「ヨーグルトは毎日食べるべき?」
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
食事はいっぱいたべなきゃだめ?小学生 児童より
しょくじはいっぱいたべないとだめなんですか?
ふだん、わたしたちが食べている食べものにはいろいろな栄養素(えいようそ)が入っています。しかし、ごはんにはたくさん入っているけどお肉にはほとんど入っていない栄養素、野菜にはたくさん入っているけれど魚にはほとんど入っていない栄養素、というように、それぞれの食べものには多く入っている栄養素とほとんど入っていない栄養素があります。
わたしたちが毎日元気にすごすためには、いろいろな栄養素をしっかりとらなければなりませんが、
「○○だけ!」というかたよった食事ではとれる栄養素もかたよってしまいます。
「いっぱい食べる」というよりも「いろいろな食べものを食べる」ようにすると、みんなの元気のもとをしっかりと取り入れることができますよ。
ヨーグルトは毎日食べるべき?中学校 生徒より
ヨーグルトは毎日食べたほうがいいんですか?
スーパーに行くと、たくさんの種類のヨーグルトがありますね。
ヨーグルトには
- ・私たちの体にとってよい働きをする菌
- ・筋肉や骨など体の土台となるたんぱく質
- ・丈夫な骨や歯を作るためのカルシウム
などの栄養素や成分等が含まれています。これらをまとめてとることができるという点ではヨーグルトは優れた食品ですし、毎日食べることも良いでしょう。また、ヨーグルトは朝食やおやつとして調理をしなくても手軽に食べられるという点も良いですね。
なお、ヨーグルトに含まれている栄養素や成分等は
- ・私たちの体にとって良い働きをする菌 → 納豆や漬物(※)、味噌などの発酵食品
- ・筋肉や骨など体の土台となるたんぱく質 → 肉、魚、卵、豆類など
- ・丈夫な骨や歯を作るためのカルシウム → 牛乳やチーズなどの乳製品、海藻類や小松菜などの野菜
と、ヨーグルト以外の様々な食材からも摂れるということをぜひ覚えておいてください!
毎日の自分の体調や気分に合わせて食べるものの選択肢が広がると、毎日の食事も楽しくなりますよ♪
※発酵食品ではない漬物もあります
食育Q&A担当者プロフィール
管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)
管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。
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ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。