食育Q&A

「朝食を食べると気持ちが悪くなります」「給食を食べる量は?」etc.

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。


そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

朝食を食べると気持ちが悪くなります中学生 生徒より

朝ごはんを食べると気持ち悪くなる体質なのですが、どうすればいいですか?

朝ごはんを食べて気持ちが悪くなる原因を考えてみましょう!

  • ●夜遅い時間(寝る前)にたくさん食べていませんか。
    →夜は胃の動きもお休みモードになるので、遅い時間に食べると上手に消化できずに翌朝気持ち悪くなることがあります。
  • ●朝ごはんに脂っこいものや生野菜ばかり食べていませんか。
    →ごはんなどに含まれる糖質に比べて脂質(油)は消化に時間がかかります。また、生野菜の食物繊維は消化されにくいため、胃の中に長い時間とどまっています。

このように朝ごはんを食べて気持ちが悪くなるのは上手に消化ができていないことが理由のひとつなのかもしれません。

同じ野菜でも煮込まれたスープや味噌汁、ポタージュなどの温かい汁物は食物繊維が柔らかくなっていますし、柔らかく炊いたごはん、バナナなど消化されやすいものを少しずつ食べることから始めてみてはいかがでしょうか。

給食を食べる量は?小学校 児童より

給食のとき、出された量をぜんぶ食べたほうがいいですか?

みなさんが毎日何気なく食べている給食。
実は給食はみなさんの成長に合わせて必要な栄養価が計算されて作られているのです!
そのため、できればしっかりと1人分の給食を食べることをおすすめします。

しかし、成長のスピードや食べられる食事の量は人それぞれですので、自分のペースで無理なく食べられると良いですね。

また、お友達と一緒に楽しく給食の時間を過ごすことができるとよりおいしく食べられると思います。

トマト嫌いを克服できる?小学生 児童より

トマトを食べられるようになれますか?

まずは苦手な食べ物を克服しようとしている気持ちがとても素晴らしいです!

「トマト」とひとくちに言っても、実は様々な状態で料理に登場します。
生の大きなトマト、ミニトマト、煮込まれたトマト、トマトケチャップなど。

「生のトマトだと青臭さが気になって食べられないけれど、トマト煮込みやケチャップなど加熱されていたり味付けされていたりするものなら食べられる!」など、加工の状態によって食べられるものがあるかどうかもチェックしてみましょう!

苦手な食べ物は「なぜ、苦手なのか」を知ることが、解決策発見の近道です♪

食育Q&A担当者プロフィール

管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)

管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。

食育セミナー実施中!

ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。

講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。

詳しくはこちら