食育Q&A
「栄養バランスがよければ毎日同じものを食べてもよい?」
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
栄養バランスがよければ毎日同じものを食べてもよい?中学生 保護者より
栄養のある食事なら、毎日同じものを食べてもよいですか?それとも違うものを食べた方がよいのですか?
1日3食、毎日まったく同じものを食べるというのはあまり現実的ではありませんが、「朝食のメニューがいつも同じ」というような方は少なくないと思います。同じメニューの場合、慣れているので準備が早く済んだり、買った材料をむだなく使うことができたりするのもメリットですよね。毎日同じメニューの方が安心するタイプの方や、食事内容にあまりこだわらないタイプの方では、メニューを固定することは魅力的かもしれません。
栄養面では「主食(ごはん、パン、めんなど)、主菜(肉、魚、大豆、たまごなど)、副菜(野菜、きのこ、海藻など)のそろったバランスのよい食事である」ということがポイントになりますので、そこがクリアできていれば、毎日同じでも、違うメニューでも、どちらでもOKだと思います。
ライフスタイルや好みなどもふまえて、自分に合った形でバランスのよい食事を続けていただくのがよいのではないでしょうか。
なお、補足としてお伝えしたいことがあります。
例えば主菜の仲間である肉と魚。からだを作るもとになる“たんぱく質”が多く含まれるという点では共通していますが、含まれる栄養素の種類や量が全く同じわけではありません。さらにいえば、同じ肉でも部位によって含まれる栄養素が違ったりします。もちろん、主食や副菜にも同じことがいえます。
つまり、「主食+主菜+副菜」の基本形を保ちながら、いろんな種類の食品を取り入れたほうが、いろんな栄養素をよりバランスよくとることができるということです。朝のメニューが毎日同じ場合は、昼食や夕食では朝食と違う種類の食品をとるようにするのがおすすめですよ!
食育Q&A担当者プロフィール
伊藤 真理子(いとう まりこ)
1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。
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ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
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