食育Q&A
「ニキビに悩む子へのアドバイスは?」「間食はやめたほうがいい?」etc.
小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
ニキビに悩む子へのアドバイスは?中学校 保護者より
ニキビや肌あれに悩んでいる子がいます。どうアドバイスしてあげればいいですか?
ニキビや肌荒れの原因は人それぞれですが、思春期であればホルモンバランスや脂質の過剰分泌も原因のひとつとして挙げられます。皮膚科など専門医にかかることも早期解決のひとつだと考えます。
食生活では、エネルギーである糖質、脂質、たんぱく質をバランスよく摂ることはもちろん、それらを代謝するのに欠かせないビタミンやミネラル、さらには腸内環境を整える食物繊維や発酵食品もとれているかを振り返ってみることから始めてみましょう!
また、質の良い睡眠や適度な運動など生活習慣も健やかな肌を保つためには重要なポイントとなります。「早寝、早起き、朝ごはん」を心がけましょう!
間食はやめたほうがいい?中学校 生徒より
おやつなどの間食はやめたほうが良いですか?
成長期には、「生きていくために必要なエネルギー(栄養素)」に加えて「成長するためのエネルギー(栄養素)」も必要となります。そのため、食が細い、たくさん運動しているなどの個々の生活スタイルによっては間食が必要となる場合もあります。
「間食」といってもケーキやスナック菓子ではなく、成長のために必要な栄養素を含む「おにぎり」や「サンドイッチ」「果物」「ヨーグルト」などを、1日3回の食事ではとりきれない栄養素を補給するための「補食」として取り入れてみましょう。
また、おやつは食事バランスガイドにも描かれているように、「楽しみ」や「心の栄養」として大切な役割を果たすことがありますので、食事が食べられなくならない程度の量におさえられるとよいですね。
時間がない朝、手軽に食べられるものは?中学校 保護者より
シリアルのパッケージを見ると栄養バランスがとても良さそうに感じます。朝は時間もないので週に1~2回くらい取り入れたいのですが…。
朝ごはんを一から作るとなると時間がかかってしまいますよね。
手軽に準備できる(食べられる)ものとして、前日の夜ご飯の残りを用いても良いですし、バナナ、ヨーグルト、納豆、豆腐等といった“調理をしなくても食べられるもの”を準備しておくとすぐに食べることができますよ。
牛乳+シリアルを週に1~2回取り入れるか検討中とのことですが、朝食は毎日の事ですので、メニューを変えることで飽きずに食べられるという点は良いと思います。
食育Q&A担当者プロフィール
管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)
管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。
食育セミナー実施中!
ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。
講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。