食育Q&A

「よく噛んで食べさせるにはどうしたらいいの?」「よく噛んで食べれば太りにくいって本当?」

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。


そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

よく噛んで食べさせるにはどうしたらいいの?小学生 保護者より

子どもによく噛んで食べさせるには、どうしたら良いですか?

「よく噛んで食べようね」と言うのは簡単ですが、実際にそれをするのは難しいこともあるようです。そこで、子どもが“よく噛む”ためにサポートできることについてお伝えしたいと思います。

①食事は“噛みごたえ”を意識する

例えば「豆腐を30回噛んで食べよう」と言われても難しいですよね。同じ大豆製品でも、豆腐より高野豆腐や厚揚げの方がたくさん噛めると思います。噛む回数が自然に多くなる“噛みごたえ”のある食べ物を意識して取り入れるようにしましょう。

・野菜の炒め物…炒めすぎず、野菜のシャキシャキした食感を残して調理する。
・ひき肉料理…食感のある食材と合わせる。タケノコやシイタケなどを刻んで混ぜ込んだ肉団子や、レンコンの挟み焼きなどもおすすめ!

② イスの高さもチェック!

飲食店のカウンター席などにある背の高いイスで「食べにくい」と感じたことはありませんか? 食べ物を噛むのにも“力”が必要です。地面に足がきちんと着いていれば、しっかりと力をこめることができます。食事の時のお子さんの姿勢をチェックし、足がブラブラしているようなら踏み台を置くようにすると良いでしょう。

③ 食事時間にゆとりをもって

食事の時に「はやく食べなさい!」と、子どもを急かしたりしてしまうこともあるかもしれません。でも、はやく食べようとすれば、どうしてもあまり噛まずに飲み込むことになってしまいます。特に朝などは限られた時間の中でやらなければいけないことも多く、ゆっくりと食事をとる余裕はないかもしれませんが、30分程度を目安に、しっかりと食べるのに十分な食事時間をもてると良いですね。そのためにも、早寝・早起きを心がけたいものです。

このように、「よく噛む」という意識をもって食事をすることだけでなく、よく噛むことができるような環境を作ることも大切です。ぜひ、できそうなことからやってみてください!
よく噛んで食べるようにすると、食材ごとの“味わい”や“食感の違い”などに気づくこともできます。食べて感じたことについて、親子で話してみるのも素敵ですね。

よく噛んで食べれば太りにくいって本当?小学校 保護者より

よく噛んで食べれば太りにくいって本当ですか?

“食べ物からとるエネルギー(カロリー)の量”と“体が使うエネルギーの量”を比べた時に、食べ物からとるエネルギーの方が多ければ、体重は増えます。

そのため、「よく噛んで食べれば絶対に太らない」というわけではありません。でも、あまり噛まないで食べる場合と比べたら、よく噛んで食べる方が「太りにくい」と言えます。それには、次のような理由が挙げられます。

よく噛んで食べると、食べ過ぎを防ぐ!

食べ物を食べると血液中の糖分(ブドウ糖)が増えます。脳にある食欲をコントロールする部分がそれを感知すると、もう食べる必要がないことを体に伝えます。これが「お腹いっぱい!」のメカニズムです。脳が満腹と判断するまでには20分程度かかると言われています。よく噛んでゆっくり食べれば、たくさん食べなくても脳に満腹のサインを送ることができ、食べ過ぎを防ぎます。

よく噛んで食べると、エネルギーが消費される!

食事をとると、食べたものを消化したりするために体が活発に動き出します。食事内容にもよりますが、食事からとったエネルギーの10%程度がその活動のために消費されると言われています。 よく噛んで食べることで、この“食事によって消費するエネルギー”を高めることができます。

実際、肥満度が高い人ほど食べる速さが速いという研究結果も数多く報告されており、“噛むこと”と肥満予防には深い関係があるようです。健康や美容の面からも、よく噛むことはとても大事なことだと言えそうですね!

食育Q&A担当者プロフィール

伊藤 真理子(いとう まりこ)

1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。

食育セミナー実施中!

ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。

講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。

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