食育Q&A

「かぜ予防できる食べ物はある?」「サプリメントで栄養をとるのは良い?」etc.

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。


そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

かぜ予防できる食べ物はありますか?小学校 児童より

かぜ予防できる食べ物はありますか?

風邪の症状はウイルスによって引き起こされます。
ウイルスに負けない体づくりをするためにも、普段からバランスの良い食事を心がけましょう!
食事バランスガイドにある主食や主菜はエネルギーになる食材を含み、スタミナをつけるのに役立ちます。
副菜には免疫力アップやエネルギー代謝、コンディショニングに役立つビタミンのほかに腸内環境を整える食物繊維が含まれます。
乳製品には成長期の皆さんの骨や歯を丈夫にするカルシウムが、また発酵食品であるヨーグルトには腸内環境を整える乳酸菌も含まれます。
果物にはエネルギー源となる糖質や体の調子を整えるミネラルも含まれます。
様々な栄養をバランスよく摂ることで「調子が良い」状態をキープできます。
風邪予防のためにも、また、スポーツをしている人はいつも全力で頑張るためにも、毎日の食事を整えていきましょう!

サプリメントで栄養をとるのは良い?小学校 保護者より

サプリメントで栄養をとるのは良いのでしょうか?もし良いのであれば、上手なとり方を教えて下さい。

食事から必要な栄養をしっかりと摂れると一番よいのですが、アレルギーや生活環境など様々な事情で栄養が十分に摂れない方もいらっしゃると思います。
その場合はサプリメント(栄養補助食品)の力を借りることも良いと思います。
サプリメントを使用する場合は、
・どのような栄養素が不足しているのか
・製品の安全性
・いつまで続けるのか
を確認し、必要であれば医師や管理栄養士の助言も受けられるとよいでしょう。

そして一番大切なのはサプリメントが食事の邪魔をしないということです。

プロテインのように量もたっぷりあり、それだけでおなか一杯になってしまうものもありますが、それでは食事がおろそかになってしまいます。
サプリメントはあくまでも「補助」であることを忘れずに、上手に付き合っていけるとよいですね。

間食(甘い物)でおすすめはありますか?小学校 保護者より

間食(甘い物)でおすすめはありますか?

成長期の子どもたちは、年齢によって成人女性と同じくらい(もしくはそれ以上)のエネルギーや栄養素を必要とします。
しかし、一度にたくさん食べられない、好き嫌いが多いなどの理由で1日3食では必要な栄養素を補えないこともあります。

そんな時に活用してほしいのが「間食(補食)」です。

間食では具入りのおにぎりなどのご飯ものもおすすめなのですが、甘いものですとさつま芋やバナナなどの甘みのある食材をおすすめします。
バナナはそのまま食べられるので用意する側も食べる側も楽です。
さつま芋は蒸すだけでも良いですし、スイートポテトや大学芋など一緒にスイーツを作るのもよいでしょう♪

『ごはんだもん!元気だもん!』ではバナナとヨーグルトを使った簡単レシピも動画で公開しているのでぜひ参考にしていただけたらと思います。

食事バランスガイドにもあるように、お菓子やジュースはコマの勢いを増すためのヒモの部分ですので、生活をよりよくするための「楽しみ」として、量を決めて食べすぎないように注意をしましょう。

乳製品を食べると何に良いんですか?小学校 児童より

乳製品を食べると何に良いんですか?

乳製品といっても牛乳やヨーグルト、チーズ、バターなど様々な種類があります。

牛乳にはみなさんの骨や歯を丈夫にするカルシウムやたんぱく質が含まれます。
牛乳を原料として作るヨーグルトには乳酸菌が使われており、腸内環境を整えてくれます。

腸内環境が整うと、良いうんちがでたり、体の調子が良い状態をキープしたりするのに役立ちます。

主食や果物は、食べると体に良いんですか?小学校 児童より

主食や果物は、食べると体に良いんですか?

ごはん、パン、麺などの糖質を多く含む主食は元気と集中のもと!
スポーツを頑張る人にとってはスタミナ源です。

果物には糖質、ビタミン・ミネラルなど様々な栄養素が含まれます。
糖質はエネルギー源になりますし、ビタミンやミネラルは風邪予防やエネルギーを上手に使うための助けになります。

さらに、果物には水分もたっぷり含まれているので、食べ物から水分を摂ることもできるのです。

食育Q&A担当者プロフィール

管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)

管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。

食育セミナー実施中!

ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。

講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。

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