食育Q&A

「水泳をやっていて朝ごはんを食べているのに、朝は体が動きにくいです。どうしたらいいですか?」etc.

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。

そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

水泳をやっていて朝ごはんを食べているのに、朝は体が動きにくいです。中学校 生徒より

水泳をやっていて朝ごはんを食べているのに、朝は体が動きにくいです。どうしたらいいですか?

私たちの身体は、様々な栄養素が互いに助け合って元気な状態を作り上げています。
まずは朝ごはんをしっかり食べているということは、とても重要なことです!
朝ごはんの中身はどうですか?ごはんやパンだけでなく、野菜や卵などもしっかりとれていますか?
特に効率の良いエネルギー源であるごはんやパンに含まれる糖質をエネルギーとして活用するためには、「ビタミンB1」が必要です。
ビタミンB1は豚肉や豆類、雑穀米や米ぬかなどに含まれています。
朝から豚肉やレバーはちょっと・・・という時は、ぬか漬けをプラスする、いつものお米に雑穀米をまぜて炊くというのも手軽にできます。
豚肉の加工品であるハムやベーコンにもビタミンB1が含まれているので、1品付け足すには良いでしょう。
食事の内容はもちろん、前日に質の良い睡眠がとれているかも振り返ってみてくださいね。

テスト前日などに夕食で出すおかずは、やはり消化の良いものが良い?小学校 保護者より

テスト前日などに夕食で出すおかずは、やはり消化の良いものが良いのでしょうか?

前日でも夕食が遅い時間でなければ、食事バランスガイドを参考に、ごはんを中心としたバランスの良いメニューが理想的です。
しかし、テスト前ということで「緊張して胃腸の調子が良くない」という場合は、お米を柔らかめに炊く、野菜は煮込んで繊維を柔らかくするなどの工夫があると良いでしょう。
また、胃腸の調子が良くない時や夕食の時間が遅くなる時は、消化に時間がかかる脂質(肉の脂身や揚げ物など)や食物繊維がしっかり残っている生野菜は避けましょう。
夕食も大切ですが、朝食も大切です!
テスト当日の朝食では、脳のエネルギー源となる糖質を多く含むごはんやパン、麺類(うどんなど)をしっかりと食べることを心がけましょう。

おやつは食べるべき?それとも食べない方が良い?小学校 児童より

おやつは食べるべきものですか?それとも食べない方が健康には良いですか?

成長期の皆さんにとって、おやつはとても大切な役割があります。
しかし注意すべきことは「おやつはお菓子ではない!」ということです。
普段、食べる量が少ない人は、焼きいもやおにぎりなどエネルギー源となるものをおやつとして選ぶと良いでしょう。
また、食事バランスガイドのコマの下の部分にある牛乳・乳製品や果物も、おやつとしてオススメです。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、成長に欠かせないカルシウムやたんぱく質が含まれます。
季節の果物には、体の調子を整えるビタミンやミネラルが多く含まれます。
お菓子をたくさん食べ過ぎてしまうことはNGですが、学校から帰ってきて、夕食までの間や習い事に向かう前などにおやつを食べることで、エネルギー補給と身体の元気をキープすることができますね。、そして何より成長に必要なエネルギーをキープするためにも、「おやつ」を上手に活用してくださいね!

赤、黄、緑の全てをそろえると、どういういいことがある?小学校 児童より

赤、黄、緑の全てをそろえると、どういういいことがありますか?

食事バランスガイドを見ると、コマの中身をすべてそろえるということになります。
私たちの身体は1つの栄養だけでは成り立ちません。
主食でエネルギー源を、副菜で体の調子を整えるビタミン・ミネラル・食物繊維を、主菜で体のモトとなるたんぱく質を補うことが出来ます。
さらに牛乳・乳製品や果物から質の良いビタミンやミネラルを摂ることが出来ます。
特に副菜や果物に含まれるビタミン類はエネルギー源をエネルギーとして使うときに役立つほか、風邪をひきにくい体作りには欠かせません!
コマの中にある内容を整えることで、成長期のみんなの体の「質」を高めることができます!

緑の中でとくにおすすめなものは?小学校 児童より

赤と黄と緑があるといいといっていましたが、緑の中でとくにおすすめなものは何ですか?

食事バランスガイドの中で副菜に当たる食材・メニューには、ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含むものがあります。
食材やメニューの中で「これさえ食べていれば大丈夫!」というものはありません。
大切なのは「旬」のものをいただくということです。
例えば、同じ緑黄色野菜の仲間でも、季節によって春は菜の花やアスパラガス、夏はかぼちゃやミニトマト、秋はチンゲン菜、冬はにんじんやほうれん草・・・というように季節によってとれる野菜は変わってきます。
旬の食材というのはその時に一番栄養を蓄えた状態ですので、ぜひ季節の食材を食べるように心がけてくださいね。
特に色の濃い野菜・緑黄色野菜には、免疫力アップに欠かせないβカロテンが多く含まれていますので、風邪予防やケガに負けない体づくりにもおススメです。

食育授業report練馬区立立野小学校

2018年1月29日:練馬区立立野小学校にて全校生徒のみなさんに向けて食育講座を行いました! 早寝・早起き・朝ごはんの大切さをお話することに加え、○×クイズは低学年のみなさんも高学年のみなさんもしっかりと答えられていて素晴らしかったです! 早寝早起き朝ごはんをする「理由」が分かっていただけたら嬉しいです! 成長期真っただ中のみなさんが、学校生活がさらに楽しく・気持ちよく過ごせるよう応援しております!

食育授業report戸田市立新曽小学校

2018年2月13日:戸田市立新曽小学校の保護者・先生方に向けて食育講座を行いました。学年別の生活習慣データをもとに、早寝・早起き・朝ごはんはすべてつながっていることやコンディショニング管理にも大切であることをお伝えしました。また、ご自宅でもバランスの良いごはんを実践していただけるよう、簡単なメニュー提案をいたしました。 毎日のご飯作りは大変な部分もあると思いますが、ぜひ、今回の授業でお伝えした提案を取り入れていただけたら嬉しいです!

食育授業reportつくば市立茎崎中学校

2018年3月2日:つくば市立茎崎中学校の1年生に向けて食育講座を行いました。 男の子が多い学年で、とても元気の良いみなさんですが、授業中はしっかりと集中して聞いてくださいました! 生徒のみなさんの実際の生活習慣データを一緒に見ながら「なぜ寝る時間が遅くなってしまうのか」ということや朝ごはんと体温の関係などをお伝えしました。 今回の授業が成長のスパートである今にとって実践できることが一つでもあれば幸いです!

食育Q&A担当者プロフィール

管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)

管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。

食育セミナー実施中!

ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。

講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。

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