今年は例年になく、暑さ到来が早かったようです。何しろ5月に真夏日が連続2日あったのは、140年の間で2回だそうです。ということは・・・ 今年の夏も“熱中症予防”は不可欠要素ですね。

『“熱中症対策”といえば“こまめな水分補給”』は、しっかり定着してきていると思います。また、『実は食事でも水分補給が出来る!』ということも、昨年お話ししました。そこで今月は、水分補給をするうえでのちょっとしたコツをお伝えしましょう。運動時の水分補給というと“スポーツドリンク”と考えがちです。スポーツドリンクには、汗で失ってしまうミネラル(汗をなめてみるとしょっぱいですよね! つまり、汗には塩などのミネラルも含まれているのです。)を補うことが出来ます。また、スポーツドリンクの甘みは、美味しく飲みやすくしているだけなく、運動で使ったエネルギーを補うことにもつながります。

ただ、飲み方に注意も必要です。スポーツドリンクには思っている以上に“糖分”が入っていますので、“飲み過ぎ”が“糖分の摂り過ぎ”になってしまうことも意識しましょう。特に、小さなお子さんの場合はそれで食欲が落ちてしまうこともあります。また、最近はエネルギー量を抑えたスポーツドリンクも見かけます。甘いのにエネルギー量が低いということは、人工甘味料を使っていることもあります。以前表示のことでもお伝えしましたが、スポーツドリンクを選ぶ時にも、栄養成分表示などをしっかり見て、目的にあったもの“選べる目”を養っていきましょう。

結論

熱中症は命に関わるものですが、『知って、防げる!』のキャッチコピーの通りです。
『こまめな水分補給』はもちろんですが、実は『食事からも水分補給は出来る!』というように、生活習慣を含めて“熱中症予防”を心掛けましょう。

ヨーグルトは牛乳から出来ている!

昨年の夏に『熱中症予防に牛乳!』ということが言われました。運動中の水分補給に牛乳を飲むというよりも運動後に牛乳を飲むようにすることで、血液量を増やすことが出来て、熱中症に強い身体が出来ると説明がありました。

 

トマトとオレンジのヨーグルトサラダ

小豆ときなこのヨーグルト

もう少し詳しくみてみましょう。血液量が増えると汗の原料も多くなるわけで、体温上昇を抑えやすくなります。また、血液量が増えると皮膚からの放熱にも役立ちます。つまり、『その人にあった運動』と牛乳をセットで考えることで、熱中症のリスクを抑えることに有効と言えます。これは炭水化物とたんぱく質が同時に含まれている牛乳に注目されていますが、実はヨーグルトも牛乳が原料ですので、牛乳と同じような栄養成分です。(表参照)
運動後は〔たんぱく質:炭水化物=1:3〕の割合が理想的と言われていますが、ヨーグルトもその割合にかなり近いものです。牛乳だとおなかがゴロゴロしやすい方などはヨーグルトでも代用可ですし、毎日だと牛乳がちょっと飽きてきた…というときにもヨーグルトでの代用はおススメです。

牛乳とヨーグルトの成分比較(100gあたり) 
  水分 たんぱく質 炭水化物
普通牛乳 87.4      3.3    4.8
ヨーグルト 82.6      4.3   11.9

 出典)日本食品標準成分表2010

栄養学担当者プロフィール

久保田 尚子 先生

順天堂大学等の非常勤講師などを歴任しつつ、スポーツ栄養を中心とした栄養関連業務に従事。
<主な栄養サポート歴>JリーグFC東京((トップから育成年代)栄養アドバイザー、女子ソフトボール日本代表(2004年アテネオリンピック支援帯同)など
<主な雑誌連載>月刊誌『サッカークリニック』《勝つための栄養セミナー》等多数

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