食育Q&A

「やっぱり牛にゅうはのんだ方が良い?」etc.

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。


そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

やっぱり牛にゅうはのんだ方が良い?小学校 児童より

やっぱり牛にゅうはのんだ方が良いですか?

牛乳には血や肉など体の土台となるたんぱく質や丈夫な骨や歯を作るのに役立つカルシウムなど、成長期のみなさんにとって必要な栄養素が含まれています。
しかし、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロなる、下してしまうというような体に合わない人も少なくありません。

体に合わないな、と思ったら無理に飲む必要はないです。
たんぱく質やカルシウムはヨーグルトやチーズなどの牛乳以外の乳製品からも摂ることができますよ。

朝ごはんはどんな種類が良いの?小学生 児童より

朝ごはんはどんな種類が良いの?

 和食、洋食、中華と食の好みは人それぞれあると思います。
どのジャンルの食事でも「バランス」を整えることは可能です。
食事バランスガイドの主食、副菜、主菜の要素を分けてみてみましょう。

ここに季節の果物とヨーグルトやチーズなどの乳製品を加えれば、よりバランスの良い食事になります!

どんな種類の食事でもバランスを整えられるよう、毎日の食事の中身を観察してみてくださいね!

夏バテ予防、冬風邪予防、ノロウイルス対策、野菜が苦手な子のためのレシピをそれぞれ教えて下さい!小学生 保護者より

夏バテ予防、冬風邪予防、ノロウイルス対策、野菜が苦手な子のためのレシピをそれぞれ教えて下さい!

季節によって体の不調が出やすい場所や気になることは変わってきますよね。
しかし、どんな状況でも変わらずに大切なのは「丈夫な体作り」です!
丈夫な体は1日ではできません。日々の積み重ねが毎日の元気へとつながります。
まずは食事バランスガイドを見直してみましょう!
旬の食材にはその季節を乗り切るための栄養素がギュッと詰まっています。
特に副菜で使われる野菜は旬があるのでチェックをしてみましょう。

夏にはトマトやパプリカなど強い日差しから身を守るのに役立つ栄養素や水分をたっぷり含む野菜が旬を迎えます。
冬には粘膜の潤いを保ったり免疫力を高める役割のあるβカロテン(体内でビタミンAと同様の働きをします)を含むにんじんや小松菜、ブロッコリーなどが旬を迎えます。

野菜が苦手な人でも、同じ栄養素を含む別の野菜を選ぶ、好きな食材と組み合わせる、切り方を変えるなどの工夫で食べられることもあります。

季節によって旬の野菜をたっぷりと取り入れることも、健康な体を作る大切なポイントです!

習い事の水泳が毎晩19時半まであります。帰宅後の夕飯になるので、食事や寝る時間も遅くなります。行く前に食事をさせたいですが、本人は泳げなくなると言います。どのタイミングで栄養を与えていいか悩んでいます。中学校 保護者より

習い事の水泳が毎晩19時半まであります。帰宅後の夕飯になるので、食事や寝る時間も遅くなります。行く前に食事をさせたいですが、本人は泳げなくなると言います。どのタイミングで栄養を与えていいか悩んでいます。

水泳の前に食事をする意味としては、運動の前のエネルギー補給です。
良いパフォーマンスをするためにとても重要なことですが、内容を完璧な1食分の食事にしてしまうと、消化に時間のかかる脂肪や食物繊維もとれてしまうことで、体が重く動きにくくなることもあります。
このようなときは「分食」をおすすめします。

運動前には消化の良いごはんなどの炭水化物や体が温まるスープなどがよいでしょう。
そして運動後におかずを食べることで、1回の食事を2回に分けてとるという考え方です。
運動前のごはんも本人と相談しながら、ひと口サイズのおにぎりにすると調整しやすくなるでしょう。

朝ごはんでスープをプラスすると良いとのことですが、スープはお湯を入れるだけのインスタント食品でも良いですか?手作りじゃないとダメですか?小学生 保護者より

朝ごはんでスープをプラスすると良いとのことですが、スープはお湯を入れるだけのインスタント食品でも良いですか?手作りじゃないとダメですか?

スープなどの汁ものは様々な食材をとることができ、身体も温まるのでおすすめです。
もちろん、手作りのスープやみそ汁があれば一番良いと思いますが、インスタントでもOKです。

野菜が少ない場合は冷凍野菜を活用する、たんぱく質が足りないときはミックスビーンズや溶き卵、ソーセージなどを加えるなどの方法で中身も充実しますよ。

食育Q&A担当者プロフィール

管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)

管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。

食育セミナー実施中!

ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。

講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。

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