食育Q&A

「目をすっきりと覚ますことができる食べ物は?」etc.

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。

そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

目をすっきりと覚ますことができる食べ物は?中学校 生徒より

目をすっきりと覚ますことができる食べ物はありますか?

朝はどうしても眠いと思いますが、スッキリと起きるためにはまず、カーテンをあけて光を浴びましょう。光の刺激でスッキリと目覚められます。

そして朝ごはんではジュースやお茶など飲み物で済ませるのではなく、固形のものを選びましょう。よく噛むことで脳にも刺激が伝わりやすくなり、体の中にエネルギーのある食べ物が入ってきたら内臓が一生懸命動き始めるので、体温アップにもつながり、スッキリとした気持ちで1日をはじめられますよ!

和食なら、ごはんに野菜や豆腐などの具だくさんのお味噌汁、納豆、洋食ならチーズやハムを乗せたパンに野菜スープなどであれば手軽に準備ができてよいと思います。

さらにヨーグルトなどの乳製品や季節の果物があればバランスもばっちりです!

筋肉をつけたいのですが…中学校 生徒より

筋肉をつけたいのですがどうしたらいいですか。

筋肉をつけるには運動プラス食事が大切です。

食事の目的も日常生活に必要なエネルギーをしっかりキープしつつ、筋肉量アップのため、疲労回復のために加えて、皆さんは成長期ですので「成長のため」にエネルギーやそのほかの栄養素が必要になるということを忘れないでくださいね!

スタミナをつけるためにはごはんやパンなどの炭水化物(糖質)
筋肉アップには肉・魚・豆類・卵などのたんぱく質
コンディショニング管理には野菜や果物、海藻類などに含まれるビタミンやミネラル、食物繊維が必要です。

しかし、たんぱく質だけを摂っていれば筋肉モリモリになれるというわけではありません。
質の良い筋肉を育てるためにはやはり炭水化物やビタミン・ミネラルも必要となります。
からだは様々な栄養素が代謝に関わっていますので、特に成長期の皆さんは○○だけ、という偏った食事にならないように気をつけましょう!

そして、しっかり動いてごはんを食べたら、ぐっすり眠ることも筋力アップには大切です。

朝食でなるべく食べた方がよいのは?中学校 生徒より

朝食でなるべく食べた方がよいのは何ですか?

朝起きたときのみなさんのカラダはからっぽの状態です。

1日を元気よくスタートさせるために、頭とからだのエネルギー源である主食(炭水化物を多く含む料理)は欠かせません!

さらに体温アップのためのたんぱく質、適度な脂質に加え、代謝やコンディショニング管理に欠かせないビタミンやミネラルをしっかりと摂りましょう。

何をどのくらい食べたらよいの?と迷ったら、ぜひ「食事バランスガイド」を参考にしてみてくださいね。

準備が大変だな・・・という時は一つの器の中身を充実させてみましょう。
ごはんを納豆ご飯にする、味噌汁を具沢山にする、調理の必要がないヨーグルトやバナナなどをプラスする。
など、ほんのひと工夫で取れる栄養素は増えますよ。

朝食の中で、腹もちがよくエネルギーが長く続く食材はありますか?中学校 児童より

朝食の中で、腹もちがよくエネルギーが長く続く食材はありますか?

「腹持ちがよい」というのは胃の中に長い時間留まっていることがポイントです。
つまり、消化されにくいもの、消化に時間がかかるものが食事に含まれると腹持ちは良くなり、食物繊維が多い、脂肪が適度にあることが選ぶポイントとなります。

食物繊維を増やすには、野菜や果物、海藻類を増やすことも一つですが、いつも白いごはんを食べていたら、雑穀米や大麦、玄米などを混ぜるだけでも食物繊維は増えます。
脂肪を摂るにはお肉や揚げ物のイメージが強いのですが、いわし、さば、鮭など魚も旬になると脂がのりますし、卵にも脂質は含まれます。加工食品であればベーコンや魚の缶詰が手軽です。

まずは今ご自身がたべている朝食の内容を見直して、食物繊維や脂質のある食材を探してみてくださいね。

大人になってからカルシウムをとれば骨はふえないんですか?小学校 児童より

大人になってからカルシウムをとれば骨はふえないんですか?

「骨量」(骨の密度)を高めるためにも最適な時期があります。
それは小学生~高校生くらいにあたる「成長期」です。
骨は常に古くなったものは壊し、新しいものを作る、という「骨代謝」を繰り返しています。
成長期には骨を作る代謝が活発になりますが、大人になると成長期に比べて骨を作る代謝がだんだんと低くなります。
つまり、丈夫な骨を育てるためには「成長期に蓄える」ことで未来の体につながっていくのです!
骨の土台でもある「カルシウム」を含む食材を今のうちからしっかり摂る習慣を付け、骨量がぐんぐん増える可能性を秘めた貴重な成長期に備えましょう!
もちろん、大人になってもカルシウムを摂ることは骨量を「維持」するために必要です。

食育授業report羽生高校

2018年11月29日、羽生高校の皆さんへ向けて「早起き朝ごはん」の大切さ、特に睡眠の大切さや整った生活リズムと病気の関係についてもお話をしました。 クイズも交えてお話をしたのですが、みなさん一生懸命聞いて、考え、答えてくださいました! 高校生ということで、生活リズムが乱れやすい時期でもありますが、そんな時期だからこそ、規則正しい生活習慣を身につけてこれから先の健康へとつなげて頂けたらなと思います。 ありがとうございました。

食育授業report秦野市立堀川小学校

2019年最初の食育授業は暖かい晴れの日に秦野市立堀川小学校に行ってきました! 保護者の方向けに「早寝・早起き・朝ごはん」についてお話したのですが、皆さまとてもしっかり考えながら聞いてくださいました。 簡単レシピのデモンストレーションも見て頂き、最後は教室が良い香りに包まれるとともに皆さんの笑顔を見ることが出来、とても嬉しく思いました。 今回は私の身長の伸びについての実体験や保護者の方に多いお悩みのひとつ、好き嫌いについてなどもお話しましたが、何か一つでも実践につながることがありましたら幸いです。

食育授業report横浜市立不動丸小学校

2019年1月23日、横浜市立不動丸小学校の保健委員会にて「早寝早起き朝ごはん」についてお話をしてきました! はじめに児童の皆さんが一生懸命調べてまとめた「歯っぴー大作戦」についての発表を拝聴しました。 歯の健康のことはもちろん、排便についてもしっかりと考察がされていて、素晴らしい発表でした! 私のお話の中では排便に関わる生活習慣や食事についてお話をしましたが、皆さんしっかりとメモを取りながら聞いてくださったことがとても印象的でした。 短い時間ではありましたが、何か一つでもこれからの皆さんのより健やかな成長に役立つ情報がお伝えできていたらと思います!ありがとうございました。

食育Q&A担当者プロフィール

管理栄養士 磯村 優貴恵(いそむら ゆきえ)

管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。

食育セミナー実施中!

ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。

講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。

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