わたしたちは、日中に活動して夜になると眠るという1日を、毎日くり返して生活しています。当たり前のように思えるこのサイクルは、実はわたしたちが体の中に生まれつき持っている時計(体内時計)のはたらきによるものなのです。
人間だけではなく、動物も植物も体内時計を持っています。また、眠ったり起きたりするという1日のリズム(日周リズム)の他にも、1週間のリズム(週内リズム)、1か月のリズム(月周リズム)、季節のリズム(年周リズム)など、体内時計にはたくさんの種類があります。
体内時計がきざむリズムを生体リズムといい、わたしたちの体調や気分や活動をコントロールしています。生体リズムがくるうと、体の調子も悪くなってしまいます。元気な毎日を過ごすためには、生体リズムに合わせて規則正しい生活をすることがとても大切です。
約1日を周期とするリズムです。人間の体温は、朝、目覚めとともに上がり始め、日中は高い状態を保ち、夜になると下がり、眠くなります。
※生物の体内には、地球の自転とほぼ同じ1日のリズムが刻み込まれているんだよ!
1年を周期としたリズムで、季節リズムとも言われます。ある時期になると住む場所を変える渡り鳥や、クマの冬眠、人間だと春は眠気が強くなったり、食欲の秋に体重が増加したりするのも年周リズムによるものです。
約90分を周期とするリズムです。人間は寝ているとき、浅い眠りと深い眠りが90分の周期でくり返されています。また、人間の集中力が続く時間も、約90分と言われています。
約1か月を周期とするリズムです。女性には、月経という約1か月の周期があり、女性ホルモンの分泌などがこの周期の中で調整されています。
1週間(7日間)を周期とするリズムです。血圧などには1週間の中での変動があると言われています。
生体リズムを保ち、元気な毎日を過ごすための3つのキーワードがあります。
それは「早寝」「早起き」「朝ごはん」です。