東京の7月初旬は、曇り空で日照時間も少ない状況でしたが、梅雨明け頃から猛暑日が続いています。そろそろ“残暑”の時季になりますが、皆さまは夏バテなど大丈夫でしたでしょうか?
夏バテの原因は色々ですが、“食欲の低下”もその一つと言われています。“食欲の低下”が見られた場合には、“食べることも練習”と考え、“食欲の秋”や“スポーツの秋”を元気に迎えれらるよう”生活習慣のチェック”をしておきましょう。
まずは、『規則正しく、3食食べていたか?』、『清涼飲料水の飲み過ぎはなかったか?』の2点のチェックをしてみましょう。特に、清涼飲料水には糖分が多く含まれています。商品によっても異なりますが、ペットボトル1本(500ml)に約50g(ペットシュガー約17本分)の糖分が含まれています。運動時にももちろん注意は必要ですが、普段の生活でも清涼飲料水を飲むことが習慣化しないよう注意が必要です。
しかし、暑いときの水分補給は命に関わる大事なことです。
"水だけで大丈夫な時"、"スポーツドリンクを摂った方が良いとき"など状況によって違ってきます。
原則 「1時間までなら水や麦茶、それ以上の場合はスポーツドリンクと併用」をおすすめします!
いつ、何を飲んだら良いのか?など“正しい水分補給の仕方”を見直すことでも“食欲低下”は防げます。
大人でも食事時に甘い飲料を飲まれている方がいますが、一度身に付いた食習慣を変えることは難しいものです。
食欲の低下を防ぐだけでなく、食事中は食事本来のおいしさを味わうためにも、エネルギーの摂り過ぎを防ぐためにも、“水分の摂り方”には気を付けましょう。
食欲がなくてもおススメなものは?
冷たいめん類など『口当たりの良いもの≒“栄養”がない』と思いがちですが、食欲がないときの“口当たり”は大事なポイントです。
良質なたんぱく質やビタミンB群が含まれているような“口当たりの良いもの”を見つけてみましょう。
栄養豊富な”口当たりの良いもの”だと「冷やし茶わん蒸し」や「具だくさん中華風冷やっこ」などはおススメです。ぜひお試しください。
また、夏の疲れなどで食欲が落ちた時の“お助けマン”を考えておく方法もあります。コンディションの良い時に、『これさえあれば、ご飯が1膳食べられる!』という“おかず”を、ぜひ見つけておきましょう!
とろろ芋、キムチ、納豆、ふりかけなど何でもよいので、“これさえ”を見つけておくと、夏場だけでなく、練習疲れの時にもとても有効です。すっぱいものや辛いものが大丈夫な年齢なら、それらも上手に取り入れましょう。
少年サッカーチームを対象に行われる、ひさこ先生の食育講座。
毎回、サッカー少年のお子様を持つお母さま方から、たくさんの質問が飛び交います。
その中から、いくつか抜粋してご紹介します。
牛乳が好きではない子には、普通の牛乳、低脂肪牛乳、どちらも栄養的に変わりませんか? | |
牛乳が苦手だとしたら、これから慣れるためにも“低脂肪乳”がおススメです。低脂肪乳の方が、普通の牛乳よりもたんぱく質もカルシウムも多く摂れます。 低脂肪乳も種類がありますが、原料が生乳だけで乳脂肪部分を減らした『低脂肪乳』や脱脂乳や生クリームを加えて乳脂肪率を調整したものなどがあります。 普通の牛乳や濃厚牛乳になれてしまうと、低脂肪乳が物足りなく感じる方もいるようですので、自分に合う味の低脂肪乳を見つけて行くのが良いかと思います。 |
久保田尚子先生 プロフィール
順天堂大学等の非常勤講師などを歴任しつつ、スポーツ栄養を中心とした栄養関連業務に従事。
<主な栄養サポート歴> | <主な雑誌連載> |
女子ソフトボール日本代表 | 月刊誌『サッカークリニック』 |
(2004年アテネオリンピック支援帯同) | 《勝つための栄養セミナー》等多数 |
JリーグFC東京(トップから育成年代) |