小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
炭水化物のはたらきを教えて下さい!
Aくん
食べ物の中には、私たちが生きていくために必要なたくさんの成分(栄養素)が入っています。それらの働きは、おもに次の3つに分けられます。
この3つのうち、炭水化物は、おもに「体を動かすエネルギーになる」という働きをする栄養素です。
食べ物にふくまれる炭水化物は、体の中で小さな「ブドウ糖(とう)」という成分になるまで分解されたあとで、エネルギーとして使われます。
わかりやすく例えると・・・車はガソリンがないと動くことができませんよね(今は電気や水素などで走る車もありますが)。炭水化物は私たちの体にとって「ガソリン」のようなものと言えます。不足すると体はやせて、ふらふらになってしまいます。
体だけではありません。炭水化物は、脳にとっても大切な栄養素なんですよ。脳は、体が正しく動くように指令を出すとても大切な働きをしています。脳がエネルギーとして使えるのはブドウ糖だけなので、炭水化物をしっかりとらないといけないのです!
「しっかりとる」と言っても、たくさん食べれば良いというものではありません。炭水化物をとりすぎると、エネルギーとして使いきれない「あまり」が出てしまいます。その「あまり」は「脂肪(しぼう)」となって体にためこまれるため、体が太ってきてしまいます。また、炭水化物の他にも、体に大切な栄養素がたくさんあります。食事バランスガイドなどを参考にしながら、バランスの良い食事を心がけたいですね。
無糖のヨーグルトにジャムを加えて食べます。糖分とりすぎでしょうか?
A子さん
ジャムに糖分が多いのは事実なのですが、かといって「ヨーグルトに加えたら糖分とり過ぎ」と考えるのは、少し早いかもしれません。
次のようなことを総合的に判断する必要があります。
あなたが日ごろからパンにもジャムをたっぷりつけていたり、ジュースや甘いお菓子などをたくさん食べているようなら、もしかしたらヨーグルトに加えるジャムで糖分をとり過ぎているかもしれません。でも、そうでなければ、ヨーグルトに1さじ加えるジャムは、それほど気にすることもないのではないかと思います。
ヨーグルトにジャムはよく合います。ぜひ、おいしく召し上がってください!
平成27年9月5日に、江戸川区立平井第二小学校で、生活リズムを整えることの大切さについてお話ししてきました。1年生から6年生まで、積極的にクイズに参加してくれましたね!平井第二小学校は今年度をもって統合されるとのこと。この日の講座も、思い出の1ページとして少しでもみなさんの心に残るといいな、と思います。
平成27年9月12日、江戸川区立第二葛西小学校の5年生のみなさんと、早ね・早起き・朝ごはんの大切さについてクイズを通して学びました。講座が終わったあと、私のところに質問に来てくれたお子さんがいました。疑問をそのままにしておかないこと、とても大切ですね!この日学んだことを、ぜひこれからの生活にいかしてほしいなと思います。
・糖度がどのくらいのジャムなのか
・どのくらいの量のジャムをヨーグルトに加えるのか
・ジャム入りヨーグルト以外に、糖分をどのくらいとっているのか(ジュースや甘いお菓子などをたくさんとっていないか)
・体が健康かどうか(糖分などの制限が必要な病気がないか)