小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
早寝のコツを教えてください!
A子さん
例えば「羊の数を数える」など、眠りにつくためにすることを想像しがちですが、実は、早寝の習慣は『朝』から始まっています。早寝の1番のコツ、それは「早起き」なんです!
私達が夜眠くなるのは、頭の中にある「メラトニン」というホルモンが出ることで眠りをさそうのだそうです。夜暗くなるとメラトニンがたくさん出てきて眠くなり、朝に明るい光をあびると、メラトニンが出るのがおさえられ、目が覚めてくる、というしくみです。
聞きなれない名前だし、むずかしい話ですね…^^;
カンタンに説明すると、朝日をあびてから15時間前後たたないと、そのメラトニンは出てきません。
なので、早起きすれば、夜メラトニンが出始めるのが早くなり、自然に早寝ができる!逆に朝起きるのが遅いと、夜眠くならず早く眠れない、ということになります。
それと、夜の明るい光には注意!
なぜなら、夜にあびる明るい光は、メラトニンが出るのをジャマしてしまうんです。特に、テレビ、ゲーム、パソコン、スマートフォンなどから出る光は、メラトニンをへらしやすいようです。
そのせいで眠れなくなったら、よく朝早起きもつらくなりますよね。
「ゲームは夕方まで」などルールを決めて、夜はゆったり過ごすのがおすすめです。
おうちの人にも相談しながら、チャレンジしてみてくださいね!
朝ごはんは食べていても、昼ごはん・夕ごはんを
食べないとどうなりますか?
Bくん
朝ごはんは、体を目覚めさせ、元気に1日を過ごす準備をする役割があるとても大事なものです!だから、朝ごはんは大事!でも、朝ごはんを食べているからと言って、昼ごはんを食べなければ、午後にはスタミナが切れてしまいます。
食事には「疲れた体を元通りにする」という働きもあります。夕ごはんを食べなければ疲れがとれず、次の日も調子が悪くなってしまうかもしれません。朝ごはんだけでなく、昼ごはんも、夕ごはんも、私たちにとって、とても大切なものなのです。
→くわしくは「バランスよく食べよう」
平成26年10月15日に、つくばみらい市立谷原小学校に行ってきました。3年生の「親子教室」ということで、親子で「自分の朝ごはんのバランスはどうだったか?」「どうすればもっと良くなるか?」などふり返って考えていただきました。授業の後、マグカップヨーグルトケーキを実際におうちで作ってくれた子もたくさんいたと聞いて、とてもうれしかったです!
平成26年10月25日に、江戸川区立南葛西第三小学校に行ってきました。5年生に「“早寝・早起き・しっかり朝ごはん”が元気な体を作る」ということを学んでいただき、その後の時間では、保護者の皆様に「“しっかり朝ごはん”をサポートする工夫」も踏まえたお話しをさせていただきました。ご家族で取り組んでいただき、毎日の「元気」につなげていただけたらうれしいです!