ひさこ先生が教える スポーツ少年ママのためのスポーツ栄養講座

3月号 新しい始まりに備えて

3月はそろそろ桜の便りも聞かれる心が弾む季節! 今までと所属チームの変わる方や新しくサッカーを始めようとしていらっしゃる方もいらっしゃることでしょう。そんな皆さんが元気に新しい環境になじめる秘訣、食事から考えてみましょう! 

お餅

3月は“春到来”ではありますが、実はまだ雪が降るほど寒い日もある油断は禁物の月でもあります。そこで、新しい環境や変わりやすい天気にも打ち勝って、元気にサッカーが出来るためのポイントをお話ししますね。それはちょっと難しいことば『免疫力』です。同じ環境にいても元気でいられるには、この“免疫力”が影響すると言われています。その免疫力を少しでも上げることは出来るのでしょうか?

先月にもお伝えしましたように、朝食をとる習慣もその一つですが、その他にも免疫力アップに関わる要素はあります。そのいくつかをご紹介します。

①ここでもものを言うのが『ビタミン類』です。特に粘膜強化に関わるビタミンA(β-カロテン)やビタミンC。何度もお伝えしていますが、サッカーを元気で続けるためにも野菜の力を再確認しましょう。

②実は、たんぱく質も大事です。たんぱく質がからだ作りに関わるのはよく知られていますが、免疫力の素もたんぱく質から出来ています。

腸内環境を調える。このことも最近はよく耳にすることですね。体の中で最大の免疫機関と言われている腸の免疫力を高めておくことはとても有効です。そのためには“発酵食品”をしっかり食べることです。ヨーグルトや納豆などが代表的な発酵食品です。

結論

3つのポイントはどれも『バランスよく3食しっかり食べること』で、守れることです。野菜もたんぱく質もヨーグルトも《食事バランスガイド》を意識した食事を摂れば、クリアできますよね~ 春休みももうすぐですが、給食のない時こそジュニアアスリートとして『食の自立』の練習が出来る機会です。 給食での牛乳の代わりに、ヨーグルトをおやつにするなど、出来ることからやってみましょう。


ブロッコリー

ブロッコリーというと冬の野菜のイメージですが、4月くらいまではブロッコリーの美味しい時期です。栄養たっぷりのブロッコリーの魅力を改めて知りましょう。

『おすすめの野菜は~?』と質問されるときに、私は『ブロッコリーと小松菜』と答えます。野菜に期待する栄養素を一つ一つ見ていくと、例えばβ-カロテンだとにんじんやほうれん草の方が、ビタミンCだとかぶの葉や芽キャベツなどの方が多かったりします。また、筋収縮にも大きく関係するカリウムも青菜類は多く含まれるものが多いです。ただ、手軽で、どんな料理にも使えて…というと、私はこの2つをいつも冷蔵庫に入れておいて欲しいと思っています。ブロッコリーもサラダや炒め物以外にお浸しやごま和えも美味しいですし、逆に小松菜もお浸しだけでなくサラダにしても素敵というように、栄養的にも応用範囲もこの2つはおススメです。とはいえ、季節のものや様々な野菜をとることは、美味しさも含めもちろん大事ですよ。

久保田尚子先生  プロフィール

順天堂大学等の非常勤講師などを歴任しつつ、スポーツ栄養を中心とした栄養関連業務に従事。

<主な栄養サポート歴> <主な雑誌連載>
女子ソフトボール日本代表 月刊誌『サッカークリニック』
(2004年アテネオリンピック支援帯同) 《勝つための栄養セミナー》等多数
JリーグFC東京(トップから育成年代)  
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