スポーツ食育インタビュー

Vol.18 ハンドボールチーム「大崎電気」 東長濱秀希選手 © OSAKI ELECTRIC CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

今回は、ハンドボールチーム「大崎電気」に所属し、日本代表選手としても活躍中の東長濱 秀希(ひがしながはま ほずき)選手にお話を伺いました。お父様は指導者、兄弟そろって日本代表というハンドボール一家に育った東長濱選手は、どのような食生活を送って来たのでしょうか?

ハンドボール一筋! 左利きはシュートのときに有利
インタビューを受ける東長濱選手

編集部:「まず最初に、ハンドボールついて少しお話しいただいてもよいでしょうか?」

東長濱選手:「そうですね。ハンドボールは、バスケットボールのゴールをバスケットネットではなく、フットサルのゴールネットに入れるイメージでしょうか。ゴール前にはゴールキーパーがいます。ドリブルやパスが出来ますが、ヒザから下でけるのはルール違反です。わざとでなく当たるのはセーフですが、ディフェンスの時には正面からなら体に触れたりつかんでもいいです。横からタックルするのはファール。交代は、7人以内であれば1人出たら1人入って、と自由に何度でもできます。」

編集部:「ハンドボールを始めたキッカケは?」

東長濱選手:「父親が小学校の部活でハンドボールのコーチをしていたんです。4つ上の兄も、姉もやっていたので、気づいたら自分もやっていた感じですね。学校の授業でもありましたし。」

編集部:「そこからずっとハンドボール一筋ということは、それだけハンドボールに魅力(みりょく)を感じていたんですね。」

東長濱選手:「ずっとやっていたら多少はイヤになる時期もありましたけれど、でも父がやっていて環境がそうなっていたから、やって当たり前だったと思います。ハンドボールは、走る、投げる、飛ぶ、捕まえる、などコートでやれるすべての要素が入っているから、子どもがやるには良いんじゃないかな。」

編集部:「なるほど、いろいろな要素があるので確かに面白いですよね。ハンドボール選手に向いている素質とかありますか?」

東長濱選手:「基本的にどんな子でもできる、女の子でも。身長も低くてもできますし。うちのチームで170cmの選手もいます。どんなスポーツでもそうだと思いますが、走るのが早いとか跳躍力(ちょうやくりょく)があると有利ですね。」

編集部:「ポジションはあるんですか?」

東長濱選手:「一応ありますが、みんなシュートをします。自分は左利きなので有利ではありますね。」

編集部:「日本代表になるには、やはり相当な努力や練習をなさってきたのだと思いますが。」

東長濱選手:「海外のハンドボールのDVDを観たり、父から指導を受けたりと、環境も良かった。練習だけでは、ここまでなれなかったかもしれません。兄(「琉球コラソン」東長濱秀作選手)もずっと日本代表で、小さいころからずっと兄のプレイや海外の試合、ユニオンリーグの試合をビデオで観ていました。」

沖縄料理が大好き! 苦手なものはシイタケ
東長濱選手と伊藤真理子先生

編集部: 「子どものころは食事、特に朝ご飯はしっかり食べていましたか?」

東長濱選手:「食べていましたよ。ご飯の時とパンの時と半々くらい。普通の朝ご飯ですよ、目玉焼きとかよく食べていました。」

伊藤先生:「スポーツ一家で、お母様が食事のサポートをされていたんですね。ご家族みなさん、良い体格でいらっしゃいますか?」

東長濱選手:「そうですね、大きいですね。父と兄は自分と同じくらいで、182cmくらいはあります。小学生のころは、背は高かったけどどちらかと言えば細かったかな。」

編集部:「好ききらいはありましたか?」

東長濱選手:「ん~、シイタケが食べられないですね。昔も今も。きのこ類は苦手で好んでは食べません。」

編集部:「好きな食べ物はなんですか?」

東長濱選手:「沖縄料理はなんでも好きですね。母親がすごくたくさん食事を出してくれるので、かなりたくさん食べていました。」

母の教えで、正しい食習慣が身についた
東長濱選手

編集部:「学生のときは、朝練もありましたか?」

東長濱選手:「ありましたよ。朝ごはんを食べてから、朝練に行っていました。高校の時は朝練後の休けい時間とかに食べたり、朝昼晩以外にも補食(ほしょく)におにぎりとか食べていました。」

伊藤先生:「補食の習慣があるようですが、意識してとっていたのですか?」

東長濱選手:「食べろとは言われていましたが、そこまで意識してはいなかったです。」

編集部:「意識せず正しい食べ方をしていたのは、お母様の教えですか?」

東長濱選手:「そうです、基本的に母親に言われていました。」

編集部:「思い出に残っているお弁当のおかずなどありますか?」

東長濱選手:「沖縄料理ですかね。ゴーヤチャンプルーとか。」

伊藤先生:「沖縄料理には野菜がたくさん入っていますね。“ゴーヤチャンプルー”や“ニンジンシリシリ”など、沖縄の郷土(きょうど)料理も最近では全国の食卓で定番のメニューになってきています。沖縄の郷土料理には、たんぱく質源となる豚肉、豆腐、卵などに加え、野菜や海そうがたくさん使われているものが多く、また塩分もひかえめなのが特徴です。長い間沖縄県の長寿を支えてきた伝統的な沖縄型の食事の健康効果は、今改めて注目されているんですよ。伝統的沖縄食の介入研究(チャンプルースタディ)で、伝統的沖縄食が高血圧予防に有効という結果が得られているようです。」

編集部:「沖縄料理は、すごくヘルシーなんですね。大学からは東京で大学の寮に入られたということですが、食事はいかがでしたか? 意識して食べていたものはありますか?」

東長濱選手:「食事はバイキング形式でしたね。肉、魚、サラダ、副菜、汁物って感じです。自由に食べていましたが、あまり太りたくないのと、あげ物がそんなに好きじゃなかったので、魚を食べていましたね。」

編集部:「乳製品は食べますか?」

東長濱選手:「小さいころは、おかし代わりにヨーグルトをおやつに食べてました。合宿中のバイキング形式の料理には必ずヨーグルトがあるので、はちみつをかけたりして食べています。」

つづき
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