スポーツ食育インタビュー

Vol.11後編 ASエルフェン狭山FC 大野忍選手

ASエルフェン狭山FCに所属し、日本代表チーム「なでしこジャパン」のフォワードとして大活躍中の大野忍選手による「夏休みサッカークリニック」が開さいされ、その会場で行われた公開インタビューの模様をお伝えします!海外での食生活や、なでしこジャパンの話、そして会場からの質疑応答(しつぎおうとう)も交え、笑いにあふれたインタビューになりました!

海外には、しょう油を持参! 日本から食材を持っていくことも。
海外には、しょう油を持参! 日本から食材を持っていくことも。

編集部:「海外でのお話を聞かせてください。遠征や合宿で海外に行くときは、どんな食生活ですか?」

大野選手:「基本的に現地で出されたものですけど、しょう油は必ず持参してました。しょう油のちからは偉大(いだい)です! あと、日本からパスタとインスタントソースを持っていって、ホテルで食べることもありました。」

編集部:「なでしこジャパンのみなさんは、よく食べる方が多いですか?」

大野選手:「そうですね~。バイキングだと、たとえばうどんとか、おわんに少しずつ盛ってあるじゃないですか。あれを、一度に何個も持ってくる選手はいますね。」

ひさこ先生:「スポーツ選手には、炭水化物は重要ですからね(笑)。」

大野選手:「『その皿、バイキング何往復目?』ていう選手もいますし。でもみんな、各自でコントロールしていますよ。若い選手の中には、おかずをあまり食べずにすぐにデザートに行こうとする人もいるんですが、そういうのを見かけたら『ちゃんと食事をしてからデザートを食べなさい!』て注意します。見かけると、つい言いたくなるんですよね。」

フランスでは自炊(することも)。得意料理は、ポークカレー!
大野忍選手とひさこ先生

編集部:「『フランスではどんな食事でしたか?』という質問も来ています。」

大野選手:「フランスは、肉料理はミディアムを注文しても、ほとんどレアなんですよ。だから、あまり食べられる部分がない。必然的に魚がメインになりました。サーモンが特に美味しかったです。」

ひさこ先生:「特にシーズン中は、生肉は避けて、火の通ったものを口にする!ということは、アスリートとしては必要なことですよね! 」

大野選手:「あとは、チームメイトの日本人の部屋で自炊(じすい)したりしてました。」

編集部:「大野選手の得意料理はなんですか?」

大野選手:「周りの人には『それは料理じゃないよ!』と言われるのですが・・・カレーです。」

ひさこ先生:「あら、カレーは立派な料理ですよねえ!」

大野選手:「ですよね~(笑)。入れる肉は、豚肉かな。」

ひさこ先生:「それは素晴らしい! 豚肉にはビタミンB1が豊富なので、アスリート用のカレーなら豚肉はおススメです! 」

大野選手:「そうなんですね。お母さんたち! カレーには豚肉です。」

大野忍選手

編集部:「オフの日の食生活について教えてください。」

大野選手:「基本的に、毎日母が作ってくれる食事を美味しく食べているんですが・・・。オフの日は特別に、ふだんは飲まない炭酸飲料を飲んでもいいことにしています。メロンソーダが大好きなので、クリームソーダ!もちろん1杯だけですけど。休みだからといって、ジャンクな食生活をしないように、常に心がけています。」

編集部:「スポーツ選手は、あまり炭酸飲料をとらない方が多いんですか?」

ひさこ先生:「コーラなどの甘い炭酸飲料には酸味料として『リン酸』が入っていることが多いんです。リン自体は体に必要な栄養素なのですが、とりすぎるとカルシウムを排出してしまう。『コーラは骨をとかす』などと言われるのは、このことなんですね。リンはふだんの食事からも十分摂取できるので、カルシウムとのバランスを考えると、スポーツ選手は炭酸飲料をさけている方が多いんでしょうね。」

つづき
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