スポーツ食育インタビュー

Vol.11後編 ASエルフェン狭山FC 大野忍選手

いたずら大好き! オフはサッカーのことは考えずに過ごします。
質問を受ける大野選手

編集部:「みなさまから寄せられた質問で一番多かったのが、『なでしこジャパンの裏話を教えてください』でした。」

大野選手:「何が聞きたいですか? なんでも教えちゃいますよ(笑)。」

会場:「大野選手は、よくいたずらをするという話を聞いたのですが・・・。」

大野選手:「しますねー。ホテルや合宿所だと、選手はみんな部屋の外にスパイクを干すんです。部屋の中だとクサイから(笑)。それを、内股(うちまた)にしてそろえたり、左右のクツのヒモを結び合わせちゃったり・・・。」

編集部:「(笑)。他の選手から怒られたりしないんですか?」

大野選手:「部屋に来て『こらー!』と言われますけれど、気にしない(笑)。なでしこジャパンでいたずらをするのは私くらいなんですよ。」

質問を受ける大野選手

会場:「一番仲のいい選手は誰ですか?」

大野選手:「澤選手とは仲良くしてもらってます。尊敬する選手です。」

会場:「男子選手との交流はありますか?」

大野選手:「ほとんどないんですよ。先日(2013年7月)の東アジア選手権のときは、たまたま会場が一しょだったので、応えんに行きましたが、ふだんはほとんどないです。」

会場:「他の選手と一緒に、遊びにいったりするんですか?」

大野選手:「それも、ほとんどないですね。澤選手とか、日本でも海外でも見つかると大さわぎになっちゃうので。あ、でもオリンピックの前に、選手3人でディズニーランドに行きました。あそこは夢の国なんで、見つかっても気にせずに楽しんじゃいました。」

編集部:「オフの日の過ごし方を教えてください。」

大野選手:「サッカーのことは考えないで過ごします。部屋でのんびりしたり、母親と買い物に行ったり。」

質問を受ける大野選手

編集部:「『サッカー以外の趣味はなんですか?』

大野選手:「映画を観るのが好きです。最近では『モンスターズ・ユニバーシティ』を観ました!」

編集部:「サッカーをやっていて、女性だからこそうれしかったことはありますか?」

大野選手:「むずかしいですね~。女性だから、とあまり意識してこなかったので。ただ以前澤選手が『自分がプレイしている姿を子どもに見せたい』という話をしていて、それはいいなあ、と。実際に子どもを産んだあともプレイを続けている選手もいますし。自分の子どもと一緒にサッカーができたら、すごく楽しいでしょうね。今日は母子で参加していただいて、お母さまたちも大活やくだったので、本当にうれしかったです。」

編集部:「反対に、サッカーをやっていて、辛いと思ったことはありますか?」

大野選手:「うーん、とにかくサッカーが好きで楽しいので、感じないですね。ただ一度だけ、アテネ五輪で代表落ちしたとき、20歳だったのですが、そのときはもうサッカーをやめようと思いました。練習にも行かずに、部屋にとじこもって。そうしたら、両親に怒られました。それで目が覚めて、またサッカーと向き合えるようになったんです。両親には、本当にいろいろな場面で支えてもらいました。」

どんなことでも、楽しんでチャレンジしてみよう!
大野選手からのメッセージ

編集部:「最後に、お母さんたちと子どもたちに、メッセージをお願いします。」

大野選手:「お母さまたちは、子どもと一緒に楽しんで、子どもたちをサポートしてください。
そして子どもたちは、親の言うことを聞く!とにかく、なんでも楽しんでチャレンジすれば、自分のプラスになります。今日は、みなさんと一緒に練習ができて、すごく楽しかったです。また一緒に、サッカーをしましょう!」

「座右の銘(ざゆうのめい)をお願いします」と渡した色紙には、大きく「楽しむ!」の文字。サッカーが大好きでたまらない、と全身で表現している大野選手ならではの言葉でした。

大野選手のこれからの活やくを、応えんしていきます!
取材日:2013/8/7
選手&チームのご紹介
大野忍選手

1984年1月23日生まれ。2人の兄の影響でサッカーを始め、97年に日テレ・ベレーザの下部組織「メニーナ」に入団。99年に、日テレ・ベレーザに昇格。2011年INAC神戸レオネッサに移籍。同年行われた「ドイツ女子W杯」では、全試合にスタメン出場。メキシコ戦でゴールを決めるなど、チームの勝利に貢献し、日本サッカー史上初「世界一」の称号を手に入れた。個人としても、大会優秀選手21名に選出される。2012年INAC神戸ではキャプテンに就任。開幕戦では、なでしこリーグ通算得点記録を更新し、歴代1位となる。同年開催された「ロンドン五輪」では、1ゴール1アシストをするなど勝利に貢献し、初の銀メダルを獲得した。
2013年1月フランス・オリンピック リヨンへ移籍。
同年7月なでしこチャレンジリーグ、ASエルフェン狭山FCへ移籍し、日本に復帰した。

ASエルフェン狭山FC

1985年西埼玉の狭山市で地域少女チームとして活動を開始。埼玉県リーグ、関東リーグを経て、2002年から日本女子サッカーリーグに加盟。2010年に1部リーグに昇格。2012年に降格するが、1年での「なでしこリーグ復帰」を目指している。運営母体は、2004年に設立した「NPO法人エルフェンスポーツクラブ」。設立翌年に体育協会のクラブ指定支援事業の指定を受ける。総合型スポーツクラブとして健康スポーツに関わる活動も積極的に行っている。

「エルフェン狭山」公式サイト
http://www.as-elfen.or.jp/

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