まりこ先生の食育出前授業 Q&A

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。

そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

眠くなってしまいます

どうして緊張すると下痢する事があるのですか?

Aさん

まずはじめに、うんちのできる仕組みを見てみましょう。

食べ物にふくまれる栄養素は、体の中を通りながらこまかく分解されたあと、おもに小腸で吸収されます。そこで吸収されなかった残りかすが大腸に送られて、うんちになります。大腸に入ってきたばかりのうんちは、ほとんど水のような状態です。大腸が水分を吸収し、うんちの形ができあがります。
健康なうんちには水分がほどよく含まれていて、バナナのような形をしています。しかし、大腸で水分の吸収がうまくいかないと、水分が多すぎるうんちになることがあります。それが「下痢(げり)」です。
食べ物を食べすぎた時や、体が弱っているとき、ばい菌が体の中で悪さをしている時などには、下痢を起こしやすくなります。

でも、体は元気でも、緊張すると急にお腹が痛くなって下痢をしてしまうことがあるのはなぜですか?

実は、脳と腸に深いかかわり合いがあるからなのです!

緊張した時などに感じるストレスで、脳からの命令がくるってしまい、その結果、大腸の働きが活発になりすぎてしまうことがあります。
そうすると、水分が十分に吸収される前にうんちがどんどん先に押し出されてしまうため、下痢になってしまうのです。
「学校でお腹が痛くなったらいやだな」などの思いが新たなストレスとなって、つらい症状を繰り返してしまうこともあります。
反対に、腸の調子が良いと、脳もリラックスするということもわかってきているそうです。
腹痛や下痢などの症状が気になるときにはお医者さんに相談してほしいのですが、ふだんから好きな遊びやスポーツなどで気持ちをリフレッシュしたり、うんちのリズムをととのえて腸の調子を良くしておくことも大切ですね。

そうそう、下痢をしているときには腸にしげきをあたえてしまう冷たい飲み物や辛い食べ物などはとらないようにしてくださいね!!

うんちのリズムを整えるには、どうしたら良いですか?

うんちのリズムを整えるには、どうしたら良いですか?

Bくん

「くさい」「きたない」と、あまりよいイメージのない“うんち”ですが、うんちを出すことは、私たちのけんこうのために、とても大切なことなのです・・

【うんちがでにくい“べんぴ”になると、どうなるの!?】

・大腸の中で、うんちの水分がどんどん吸収されて、うんちがカチカチになります。カチカチうんちを出すのは大変で、おしりがいたくなったり、おしりが切れてしまったりします。
・長い時間、腸の中にうんちがあると、腸の中にいる菌(きん)の悪いはたらきが強まります。ガスがたまっておなかがパンパンにはったり、おなかがいたくなったりします。また、がんなどの重い病気の原因になることもあります。
うんちが腸の中に長い間残ったままだと、腸がそれになれてしまい「うんちをしたい」と感じにくくなってしまい、さらにべんぴを悪化させてしまいます。

うんちのリズムをととのえるためには、食事と生活習かんを見直すことが大切です!
食事や生活習かんに気をつけてもべんぴのしょうじょうが良くならないときには、お医者さんに相談しましょう!

食育授業report

葛飾区立西亀有小学校

葛飾区立西亀有小学校

平成27年12月12日、葛飾区立西亀有小学校に行ってきました。この日はPTA主催の講座で、保護者、教職員の皆様に生活リズムの大切さについてお話しました。年末に向けあわただしくなる時期にもかかわらず、当初の予定より多くの方にご参加いただきました。皆様の真剣な表情に、お子さんの健康を願う気持ち、食育への想いを強く感じました!

食育授業report

練馬区立豊玉南小学校

練馬区立豊玉南小学校

平成28年1月9日に、練馬区立豊玉南小学校の2年生に「早ね、早起き、朝ごはん」の大切さについてクイズをまじえてお話しました。児童の皆さんはとにかく元気!積極的に手を挙げてたくさんの意見を発表してくれましたし、クイズもとても盛り上がりました!「早ね、早起き、朝ごはん」で、みんなの元気がこれからも続きますように。

子どもも大人も、みんなが元気で楽しい毎?を過ごせるように、「食」の面からお手伝いができたら嬉しいです^^

伊藤 真理子(いとう まりこ)
1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。
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