小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
夕ごはんには、意味はない?
A子さん
食育出前授業では、1日3回の食事のうち、特に朝ごはんにスポットをあててお話ししています。
朝ごはんが、体内時計のリズムを整えるために大切な役割をはたしているからです。
でも、決して他の食事が大切でないわけではありません。
1日3回の食事を規則正しくとると体のリズムも整うので、気分も体調も良く、元気に過ごせることにつながります。
どの食事にも大切な役割があるので、主食・主菜・副菜をそろえて「しっかり」食べることを心がけてくださいね!
体内時計がくるいすぎるとどうなってしまいますか?
Bくん
わたしたちの体内時計は、およそ25時間で1周します。地球の1日は24時間なので、およそ1時間のズレがあることになります。朝の太陽の光などのしげきは、このズレをリセットしてくれます。そのおかげで、わたしたちは「朝に起きて、昼間は学校に行って、夜にねむる」というような、一定のリズムで生活することができるのです。
体内時計がくるってしまうと、その「朝に起きて、昼間は学校に行って、夜にねむる」ができなくなってしまいます。
無理やり望ましいリズムに合わせようとしても、頭痛やだるさ、ねむけがでるなど体の調子が悪くなってしまいます。それでは困りますよね。こうなってしまうと、体内時計のリズムを正しくするために、くすりを飲んだり、強い光を当てるなどのちりょうが行われることもあるそうです。
平成27年7月7日に、茂原市保健センターで、健康生活推進員の皆さんに、早ね・早起き・朝ごはんが大切な理由などをお話しさせていただきました。このような機会が、地域の健康づくりに少しでも役立てば嬉しいです。講座の後には調理実習もあったようで、皆さんが作られたピラフとサラダとフルーツポンチを、私も試食させていただきました。とてもおいしかったですし、皆さんと意見交換をする時間もとても貴重なものとなりました。
平成27年7月15日、戸田市立戸田南小学校の学校保健委員会で、先生方と保護者の皆さんに、早ね・早起き・朝ごはんをテーマに生活リズムの大切さをお話しさせていただきました。学校医の先生方のコメントの中で「よく噛むこと」の大切さが強調されていたのが印象に残っています。生活リズムを整えること、よく噛んで食べること・・・こういう「当たり前」のようなことを毎日積み重ねることが、心身の健康につながるのかもしれませんね。