小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。
寒い冬にはヨーグルトは食べにくいので、
温めて食べてもいい?
A子さん
ヨーグルトの乳酸菌には、腸内環境を整えるはたらきがあります。腸内環境が良いと、体のバリア機能が高まり、感染を防ぐなど健康維持に役立ちます。しかし、乳酸菌は熱に弱く、60℃で死滅すると言われています。それ以下、例えば40~45℃程度でも、時間が経つと菌は死んでいってしまうようです。
実は、そうとも言えないんです!もしも加熱などによって菌が死んでしまったとしても、健康効果はある、と言われているからです。死んだ乳酸菌(加熱殺菌した乳酸菌)を摂取した場合でも、体に良いはたらきをする菌が増え、体に悪いはたらきをする菌が減ったという研究報告もあるんですよ。たとえ生きていても死んでいても、乳酸菌を含む食品をとること自体に意味があるのかもしれません。
ただし、ヨーグルトは温めると時間とともに発酵が進んですっぱくなるため、温めたあとはすぐに食べるのがオススメです!
私の子どもは体を動かすのが得意ではなく、太ってきています。
B子さん
食欲があるのはとても良いことですが、太ってきたとなると、少し気になります。最近では、子どもでも食べ過ぎや運動不足などにより内臓に脂肪がたまり、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になるケースが増えているそうです。今のうちに対策をとっておきたいところですね。
食べ盛りの子でもダイエット食のようなものはあるでしょうか?
ただ、お子さんの体は成長途中にあります。体重を減らしたいからと食事を減らし、必要な栄養素がとれなくなっては、健やかな成長を妨げてしまうので注意が必要です! 当たり前のようですが・・子どもにとって一番良いダイエット食は、以下の①②③に尽きると思うのです。
お子さんが、体を動かすのが苦手で太ってきてしまったのならば、運動不足を解消できるような工夫もしていきたいですね。苦手な運動に取り組むよりも、まずは日常生活の中で体を動かす習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
平成26年9月2日に、三郷市立彦糸小学校に行ってきました。4年生の親子教室で、食育講座に続いて、調理実習をしました。実習のテーマは「子どもが作る!パンを使った朝ごはん」。「具をパンにはさむだけ」のサンドイッチ、そして「混ぜてレンジでチンするだけ」のトマト入りスクランブルエッグの2品を作りました。簡単・おいしい朝ごはんを、ぜひおうちでも作ってみてくださいね。