まりこ先生の食育出前授業 Q&A

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。

そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

ヨーグルト編 A子さん(川崎市)

寒い冬にはヨーグルトは食べにくいので、
温めて食べてもいい?

A子さん

ヨーグルトの乳酸菌には、腸内環境を整えるはたらきがあります。腸内環境が良いと、体のバリア機能が高まり、感染を防ぐなど健康維持に役立ちます。しかし、乳酸菌は熱に弱く、60℃で死滅すると言われています。それ以下、例えば40~45℃程度でも、時間が経つと菌は死んでいってしまうようです。

乳酸菌は「生きたまま」腸に届かないと、
死んだ菌では効果がないのでは・・・

実は、そうとも言えないんです!もしも加熱などによって菌が死んでしまったとしても、健康効果はある、と言われているからです。死んだ乳酸菌(加熱殺菌した乳酸菌)を摂取した場合でも、体に良いはたらきをする菌が増え、体に悪いはたらきをする菌が減ったという研究報告もあるんですよ。たとえ生きていても死んでいても、乳酸菌を含む食品をとること自体に意味があるのかもしれません。

死んだ乳酸菌でも、健康効果があるなんて、意外です!
今までの常識が変わりました。

ただし、ヨーグルトは温めると時間とともに発酵が進んですっぱくなるため、温めたあとはすぐに食べるのがオススメです!

実はこの質問を頂くまで、私はヨーグルトを温めて食べたことがなかったので、これを機に試してみました^^

プレーンヨーグルトとハチミツを耐熱容器に入れ、ラップをせずにレンジで40秒ほどチンしたら、ほんのり温かいホットヨーグルトの完成!「温かいヨーグルト」に抵抗があったのですが、意外にも、まろやかな味わいでおいしかったです♪きな粉などを入れてもよさそうです。
夏は冷やしてサッパリ、冬は温めてほっこり・・・・・・体に良いヨーグルトをおいしく食べて、一年中元気に過ごしましょう!

体温編 小学生のBくん(船橋市)

私の子どもは体を動かすのが得意ではなく、太ってきています。

B子さん

食欲があるのはとても良いことですが、太ってきたとなると、少し気になります。最近では、子どもでも食べ過ぎや運動不足などにより内臓に脂肪がたまり、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になるケースが増えているそうです。今のうちに対策をとっておきたいところですね。

食べ盛りの子でもダイエット食のようなものはあるでしょうか?

ただ、お子さんの体は成長途中にあります。体重を減らしたいからと食事を減らし、必要な栄養素がとれなくなっては、健やかな成長を妨げてしまうので注意が必要です! 当たり前のようですが・・子どもにとって一番良いダイエット食は、以下の①②③に尽きると思うのです。

できることを(一緒に)やってみましょう! ☆「掃除など家事を手伝ってもらう」 ☆「買い物に一緒に行く」 ☆「犬の散歩に行く」 ☆「近いところなら歩いて行くようにする」

お子さんが、体を動かすのが苦手で太ってきてしまったのならば、運動不足を解消できるような工夫もしていきたいですね。苦手な運動に取り組むよりも、まずは日常生活の中で体を動かす習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

戸田市立新曽北小学校
食育授業report

三郷市立彦糸小学校

三郷市立彦糸小学校

平成26年9月2日に、三郷市立彦糸小学校に行ってきました。4年生の親子教室で、食育講座に続いて、調理実習をしました。実習のテーマは「子どもが作る!パンを使った朝ごはん」。「具をパンにはさむだけ」のサンドイッチ、そして「混ぜてレンジでチンするだけ」のトマト入りスクランブルエッグの2品を作りました。簡単・おいしい朝ごはんを、ぜひおうちでも作ってみてくださいね。

子どもも大人も、みんなが元気で楽しい毎?を過ごせるように、「食」の面からお手伝いができたら嬉しいです^^

伊藤 真理子(いとう まりこ)
1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。

食育講座の様子はコチラから

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