まりこ先生の食育出前授業 Q&A

小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。

そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

野菜の量編 小学生の母親A子さん(江戸川区)

子供に野菜をたっぷり食べさせたいのですが、
どのくらいが適量ですか?

A子さん

野菜たっぷりのお食事、お子さんだけでなく家族みんなの元気につながりますね! 「たっぷり」の目安は、食事バランスガイドでは、副菜(野菜、海藻、きのこなどのおかず)として1日5~6皿とされています(年齢や活動量によって異なります)。
同じ野菜を「たっぷり」食べるのではなく、色々な種 類の野菜を合わせて「たっぷり」食べることがポイントです。

たくさんの量を食べるコツはありますか?

野菜の量を増やすポイントの1つが「加熱」です。サラダなど生野菜は実際の量に対して見た目のボリュームが大きい場合が多く、生野菜だけで1日分の目安量をカバーするのは大変だからです。
特に葉野菜やきのこなどは、「ゆでる」「炒める」など加熱することでボリュームが小さくなるので、たくさんの量をとりやすくなります。

おすすめのメニューはありますか?

これからの時期特におすすめなのが、あたたかい野菜スープやお鍋です。「夕食が遅くなってしまう編」でもご紹介しましたが、長く煮込んでトロトロになった野菜が溶け込んだスープを別の料理にリメイクすれば、野菜のパワーをあますところなく取り入れることができますね。
他にも、すりおろした野菜を料理に加えたり、野菜を果物やヨーグルトと合わせてミキサーにかけたジュースをおやつにしたりと、方法はたくさんありますよ!

体がよろこぶ、野菜たっぷり生活を!

お鍋

一方で、生野菜には、ビタミンCのように熱で壊れやすい栄養素を効率よくとれるというメリットもあります。色んな種類の野菜を、サラダにしたりスープにしたり・・・

体がよろこぶ「野菜たっぷり生活」、ぜひ実践してみてくださいね♪

あっさりした朝ごはん編 小学生の母親Bさん(高崎市)

朝ごはんは、あっさりしたものなら何でも食べて良いのですか?

B子さん

あっさりしたものに限らず、基本的には「何でも食べて良い」と思います。でも、体のことを考えるなら、何を食べるかには少しこだわりを持っていたいところです! あっさりした朝ごはんと聞いて、どんなものを思い浮かべますか?

「油っこくない朝ごはん」でしょうか?

「あっさりした朝ごはん」というと、このコーナーでもオススメした雑炊などが挙げられますね。たしかに、あぶらっこくなく、やわらかく煮込まれた雑炊などは胃に負担をかけにくいというメリットがあります。でも、「胃腸が弱い」などがなければ、特別「あっさり」を心がけなくても大丈夫です。
大切なのは、主食・主菜・副菜をそろえてしっかり食べること。つまり、キーワードは「しっかり」なのです。

よりおいしく、より楽しい朝ごはんを!

朝ごはん

朝ごはんの雑炊は、あくまで「一皿で手軽にバランスよく食べることができるメニュー」の一例です。ソーセージや卵焼きなど、好きなものが入った朝ごはんなら、お子さんのテンションもUP!

よりおいしく、より楽しい朝ごはんの時間が過ごせて、元気な1日のスタートにつながりそうです。

朝ごはんは「しっかり」を基本に、好みや体調に応じて「あっさり」を取り入れると良いのではないでしょうか♪

食育授業report

練馬区栄養士会

平成26年8月5日、練馬区栄養士会の研修会に呼んでいただき、区内の小中学校の栄養士さんに、日頃私たちが行っている食育講座を「デモ授業」という形で見ていただきました。
伝えたいことや、それをどう伝えるかはそれぞれだと思いますが、私たちの授業が少しでも今後の各学校でのお取り組みの参考になれば・・と心から願っています。

子どもも大人も、みんなが元気で楽しい毎?を過ごせるように、「食」の面からお手伝いができたら嬉しいです^^

伊藤 真理子(いとう まりこ)
1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。

食育講座の様子はコチラから

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