『子どもは風の子』なんて言われていますが、サッカー始め屋外で活動することが多い子どもたちにとっても、“風邪予防”はこれからの時季に大事なテーマです。
風邪がなぜ冬に流行るのか?ということも大事なポイントで、キーワードは“乾燥”です。冬は湿度が低いため、ウイルスにとっては都合の良い“乾燥状態”になるからです。
『風邪予防』の王道は、手洗い⇒うがいです。正しくしっかりと手洗いすることはサッカーなどの運動後には汚れだけでなく、実はウイルスを除去するためにも重要です。
また、うがいは口の中や喉に付いたウイルスが体内に入らないようにするために欠かせないものです。さらに、のどの粘膜に“湿り気”を与えるためにも大事です。『外から帰ったら、手洗い⇒うがい』という風邪予防の大原則を習慣にすることは、元気に活動するためにも大事です。
1)粘膜を丈夫にする(≒ウイルスの侵入経路を丈夫にする)
粘膜強化の働きがある主な栄養素は、“ビタミンA(β-カロテン)”と“ビタミンC”です。2)免疫力を高める
身近な栄養素ともいえるビタミンCは“白血球の働きを強化”したり、自らウイルスに攻撃を仕掛けたりもする、つまり“免疫力を高める”働きがあります。『一日にみかん2個で風邪予防!』の意味もその辺りから来ているのかもしれませんね。その他に、良質たんぱく質も免疫力に関わります。(次項のヨーグルトも含め)良質たんぱく質(低脂肪・高たんぱく質)は、身体をつくる材料ですので、傷ついた細胞の補修などにも関わるわけです。3)乳酸菌で風邪予防
数年前から『乳酸菌で風邪予防!』は、話題になっていますが、乳酸菌で腸内環境を整えることが免疫力アップにもつながると言われています。食生活が乱れがちの時期こそ、“おやつ”にヨーグルト!は おススメです。『給食がない日は、カルシウムが不足がち』という報告もされているので、ヨーグルトは風邪予防の観点からだけではジュニア選手には本来の健やかな成長のためにもおススメのおやつです。年末年始は寒くなるだけでなく、生活が少し乱れがちになります。楽しく元気にサッカーをするためにも、忙しい時期だからこそ食事にも気をつけていきたいものです。
久保田尚子先生 プロフィール
順天堂大学等の非常勤講師などを歴任しつつ、スポーツ栄養を中心とした栄養関連業務に従事。
<主な栄養サポート歴> | <主な雑誌連載> |
女子ソフトボール日本代表 | 月刊誌『サッカークリニック』 |
(2004年アテネオリンピック支援帯同) | 《勝つための栄養セミナー》等多数 |
JリーグFC東京(トップから育成年代) |
少年サッカーチームを対象に行われる、ひさこ先生の食育講座。
毎回、サッカー少年のお子様を持つお母さま方から、たくさんの質問が飛び交います。
その中から、いくつか抜粋してご紹介します。
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アレルギーのある選手の対応(栄養補助剤) |
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アレルギーは命に関わるので、十分注意して下さい。その食品の替わりになる違い食品を見つけることを考え、それも無理な場合は、サプリメントの利用も考えましょう。 |
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練習や試合がある日の食事について知りたい |
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運動時の効率のよいエネルギー源は《主食》由来ですので、少なくとも試合や練習当日は《主食》をしっかり摂るように心掛けることも大事です! |