勝つために大事なことは、『あきらめずに戦う力を最後まで持ち続けること』です。つまり、『ばてないようにエネルギーチャージ』をしておくことです。
私たちの体も脳も“食べたもの”で働くのですから、試合を意識して“エネルギーの素”=“主食”をしっかり食べておくことが大事になります。
『頑張って欲しい!』という思いを保護者の方は“おかず”に込めがちですが、子どもたちの活躍を祈って、大好きなおかずがいっぱい詰まった“お花見弁当”は、実は試合時には向きません。それは、主食が少なかったり、おかずが多く(≒脂質が多め)なりがちだからです。実は、主食をしっかり食べられるおにぎり等が一番なんです。
久保田尚子先生 プロフィール
順天堂大学等の非常勤講師などを歴任しつつ、スポーツ栄養を中心とした栄養関連業務に従事。
<主な栄養サポート歴> | <主な雑誌連載> |
女子ソフトボール日本代表 | 月刊誌『サッカークリニック』 |
(2004年アテネオリンピック支援帯同) | 《勝つための栄養セミナー》等多数 |
JリーグFC東京(トップから育成年代) |
少年サッカーチームを対象に行われる、ひさこ先生の食育講座。
毎回、サッカー少年のお子様を持つお母さま方から、たくさんの質問が飛び交います。
その中から、いくつか抜粋してご紹介します。
先月のテーマにもなっていた『食事バランス』は、おにぎりだけで、成長期なのに大丈夫? | |
もちろんバランスのとれた食事は、とても大事です。ただ、“試合時”に限って言えば、何度もお伝えしているように体と脳のエネルギー補給が、ばてずに戦うために大事なことですから。ただ、試合後の夕食では、あの『食事バランスガイドのコマ』を意識した愛情たっぷりのお食事を目指してください。 一日のなかでバランスを調えることももちろん大事ですが、もし無理な場合は三日間位の中で相殺出来るように意識していただければ…と思います。 |
おにぎりは、お弁当限定ですか? | |
今回は試合日のお弁当として紹介したおにぎりですが、『食育スペシャルインタビューvol.7』の上野由岐子選手も話していたように、食欲がない朝食時にも強い味方です。その他、お弁当のボリュームアップ用や食事量がまだ少ない小学生(もちろん中学生でも)には、“おやつ”としてもとてもおススメです。 |
おにぎりにはどんな具材をいれたら良いですか? | |
こちらは第1回の質問にもありましたが、おにぎりは成長期の子どもたちにとってふだんの食事で不足がちのものや 使ったエネルギーが即補充できるのでおやつなどにも理想です。おにぎりの具は出来ればマヨネーズで和えたり、揚げたものではなく、鮭、焼きたらこ、梅干し、塩昆布などが良いですね。 |