ひさこ先生が教える スポーツ少年ママのためのスポーツ栄養講座

7月号 「改めて“野菜”」

以前、小学校の男子トイレが個室化してきているという記事を読み、『早寝・早起き・朝ごはん』の3点セットは生活習慣を表すだけでなく、実は『+朝トイレ』にまで影響を及ぼすものだと感じ、“朝食”の大事さを改めて思いました。

登校前に排便が済んでいると、実は学校生活で良いことや便利なことがたくさんあるようです。しかし、ある調査によると“朝トイレ習慣”は3割程度とのこと。やはり、朝登校(登園)前にトイレを済ますためには、"早起き"が必須条件のようです。
起きる ⇒ 水を一杯飲む ⇒ 朝食 ⇒ 排便 ⇒ ゆとりを持って登校
このルーティンが身に付くことが目標です!(一般的には朝食後30分ほどで排便と言われています)
従来より早寝・早起きすることで、朝食欠食も防ぎ、結果として低体温を防いだり、午前中の脳のエネルギー源が確保出来るなど言われてきましたが、実はもう一つ”大事な朝食の役割=排便”があることにも注目しましょう。

"朝トイレ”までを含めた生活のリズムを付けるためのもう一つのポイントは、"朝食の中身"です。
腸を刺激するに足る量とバランスのととのった朝食が大事です。
早寝・早起きが出来ていれば、『朝はおなかがすかない』どころか『おなかがすいて目がさめる』ことにつながり、食欲がないと言っていた朝でも、しっかり食べられるかもしれません。
一日の活動源になる朝食こそ、《食事バランスガイド》※に則った食事を目指しましょう。
主食だけでなく、野菜をしっかり摂ることは、“朝の排便習慣”に大きく関わる食物繊維の摂取につながります。
※農林水産省HPに掲載 http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/

結論

“朝の排便習慣”の大事さは、”わかっていてもなかなか習慣化出来ない”と思いがちですが、いつもより時間的にゆとりのある夏休みは朝のリズムを見直すチャンスです。“今”頑張れば、きっと2学期がより良いコンディションで迎えられると思います。

いわし

『さんまと間違えてイワシを買ったのだけど、そのイワシがあまりにも美味しくて…』とさんまが不漁の地方の方の声をニュースで紹介していました。とかく、サンマの陰になりがちのイワシですが、小骨まで食べられる(カルシウムが摂れる)魅力は成長期の子どもたちには捨てがたいものです。

さんまとイワシを間違えた人ではありませんが、脂がのったイワシは本当においしいものです。しかも、青魚特有の脂(DHA)は、脳の発育や機能維持、情報伝達に大きく関わると言われていますので、成長期の子どもたちにはとても魅力的な食品です。また、DHAと似ているEPAコレステロールや中性脂肪を下げたり、血液サラサラ効果なども言われているので、家族全員におススメの食品です。魚が苦手という方も、ぜひチャレンジしてみて下さい。

おススメポイントは、いわしは包丁を使わずとも手で開けられること!そして、きれいに手で開けなくてもミンチにして、つくね(和風ハンバーグ)にすれば、細かい骨も一緒に美味しく食べられます。(甘辛い味付けのつくねは、ごはんもすすみます)

久保田尚子先生  プロフィール

順天堂大学等の非常勤講師などを歴任しつつ、スポーツ栄養を中心とした栄養関連業務に従事。

<主な栄養サポート歴> <主な雑誌連載>
女子ソフトボール日本代表 月刊誌『サッカークリニック』
(2004年アテネオリンピック支援帯同) 《勝つための栄養セミナー》等多数
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