今回ご登場いただくのは、Jリーグ京都サンガF.C.でMFとして活躍する山瀬功治選手。中学生の時、単身ブラジルへサッカー留学をした経験を持つ山瀬選手は、どのような食生活で高い身体能力を作り上げてきたのでしょうか? たっぷりお話をうかがいました。
編集部:「お父様がスポーツ選手(サラエボ冬季五輪バイアスロン代表)で、弟さんもサッカー選手とスポーツ一家ですが、小さいころから運動が好きでしたか?」
山瀬選手:「好きというか、物心ついた時には、もうスポーツをしていました。サッカーは5歳からやってたらしいです。その前は水泳やったり、体操教室。親のすすめで、いろいろやっていました。」
編集部:「子どものころは、食事の好ききらいがありましたか?」
山瀬選手:「ありました。野菜が全般的(ぜんぱんてき)にきらいでした。食べられないワケじゃなくて、食べていたけど、きらいでした。」
編集部:「野菜の、どういうところがイヤだったんですか?」
山瀬選手:「うーん、何でしょうね。青くささとか苦味とかじゃないですか、多分。トマトとかはそうでもないですけど、基本的に生野菜は好きではなかったですね。」
編集部:「おうちでは、食べ残しでも怒られませんでしたか?」
山瀬選手:「いや、基本的に残さないですよ。母も僕が野菜ぎらいなことは知っていたので、そのまま出すんじゃなくて、細かくしたり、ちがう形にしてくれていました。カレーに入っている野菜は食べられたので、よく作ってくれていたかな。家では、イヤな思いをしてまで食べた覚えはないですね。
でも当然、サッカーのクラブや学校の給食は残してはいけない決まりだったので、鼻をつまんだり、他のもので流しこんだりして。もし食べなくていいんだったら、絶対食べないです(笑)。」
編集部:「今も野菜はきらいですか?」
山瀬選手:「いえ、今は基本的に野菜好きですね。やっぱり年齢(ねんれい)を重ねるとともに、味覚が変わったんじゃないですか。20代になったくらいから、少しずつ変わってきました。」
編集部:「おうちのごはんは、和食、洋食、どちらが多かったですか?」
山瀬選手:「北海道出身なので、やっぱり魚は多かったような気がします。焼き魚とか。」
編集部:「朝ごはんは、どんなメニューでしたか?」
山瀬選手:「うちはごはん派でしたね。ごはんとみそ汁、焼き魚とか、そういう感じだったと思います。パンはあんまり好きじゃないんで。」
編集部:「朝食は、必ずしっかり食べていましたか?」
山瀬選手:「逆に、朝食を食べないことなんてあるんですか?」
編集部:「最近の子どもは、食べない子もいるみたいです。」
山瀬選手:「そうなんですか。朝食を食べないっていう感覚がよく分からないです。だってお腹が空くじゃないですか。」
編集部:「現在も、朝は欠かさず食べていますか?」
山瀬選手:「そうですね。練習がある日は結構しっかり食べます。」
ひさこ先生:「遠征(えんせい)の時やキャンプで、朝食を召し上がらない選手っていらっしゃるんですか?」
山瀬選手:「それはないですね。食べることを義務(ぎむ)化している部分もあるので。ただ、食べる量や、何を食べるかは人それぞれの感覚や知識があるので、それに合わせてやってます。
他の選手がいつもどうしているかまでは分かりませんが、栄養をとるという意味では食べた方が良いのは分かりきっていますよね。
子どもでも、給食までもつのかな? 途中でお腹が空くんじゃないですか。」
編集部:「子どものころの生活習慣はどうでしたか?」
山瀬選手:「うちは寝るのが早かったです。夜は9時に寝かされて、朝は7時に起きてました。」
編集部:「そのころの体格はいかがでしたか?」
山瀬選手:「体は小さかったです。細さはわからないけれど、身長は本当に低い子供でしたね。」
編集部:「一番背が伸びた、成長期はいつでしたか?」
山瀬選手:「一番身長が伸びたのが、多分高1ぐらいでした。」
編集部:「そのころは、食事をすごくたくさん食べていましたか?」
山瀬選手:「それは、あまり変わらないです。もともと食べるのが好きで、量は食べてる方でした。」