今回ご登場いただくのは、2011 FIFA女子ワールドカップで正ゴールキーパーとして活躍し、「大会の優秀選手21人」にも選ばれた海堀あゆみ選手。サッカーをはじめたキッカケや、ゴールキーパーを選んだ理由、そしてチームプレーの大切さなど、様々なお話をうかがいました!
編集部:「まずは、小さいころのお話から教えてください。好ききらいはありましたか?」
海堀選手:「特になかったと思います。とりあえず、何でも好きでした。」
編集部:「朝ごはんは、和食、それとも洋食?」
海堀選手:「白いごはんをいつもシッカリ食べていました。ごはんは腹持ちがいいので。パンを食べた記憶(きおく)は、あまりないですね。ごはんと魚とみそ汁と……前の日の残り物だったりとか、ちゃんと母が作ってくれていました。スーパーとかコンビニの惣菜(そうざい)を食べた記憶は全然ありません。 そのほかにも、パウンドケーキやプリンとか、色々なおやつも作ってくれましたね。パンケーキの中に、リンゴとか“ムダ”に入れてくれたり(笑)。」
編集部:「ムダに、ですか(笑)。」
海堀選手:「栄養を考えて、プラスアルファで入れたりと、そういう工夫がありましたね。私は別々に食べたいって言ってたんですけど。おかずだと、たまご焼きにジャコが入っていたり。」
編集部:「乳製品は、よくとっていましたか?」
海堀選手:「牛乳は、飲みたいときによく飲んでいました。ジュース(清涼飲料水)は全然飲んでいなかったですね。家ではお水やお茶や牛乳で、飲むなら果汁100%のもの。」
編集部:「おかしも手作りだし、理想的ですね!」
海堀選手:「今思うと、そうですね。今ならわかります。外食もあまり行かなかったし、色々な料理がバランスよく出されていました。スナック菓子も、友人の家で出されたのを食べるくらいでした。」
編集部:「出されたものは、残さず食べていましたか?」
海堀選手:「はい、残すのはダメだったので、最後まで。ニンジンやセロリとかはあんまり好きじゃなかったけれど、わからないくらいに小さくしてくれたので。今は食べられるようになったので、そのときは食わずぎらいだったんだと思います。あと、小さいころはレバーが食べられなかった。大人になっておいしく調理してもらったのを食べたら、こんなにおいしい物を食べてなかったのかと。鉄分も入っているし……今までソンしていたなと思いました。」
ひさこ先生:「今は、ニンジンは大丈夫ですか?」
海堀選手:「今もあまり好きじゃないです。あまり大きいまま食べるのは得意じゃない。でもどうにかして食べられるようにはなりました。それと、バナナもあまり好きじゃなかった。」
編集部:「バナナも? 甘さが苦手だったのですか?」
海堀選手:「食わずぎらいですね。食感が苦手でした。でも体に良いと聞いたので、食べられるように色々工夫しました。」
ひさこ先生:「ロッカールームに、バナナが置いてありませんか?」
海堀選手:「ありますね。でもパクッと食べるのはまだ出来なくて、つぶして食べたり、スムージーにしたりしたんですけど、お腹が冷えるとも聞いたり、良いとも聞くし。とりあえず良いと聞いた事は絶対やろうと思ってるんで、バナナに挑戦してみたんですけど、あんまり良さが分からなかったです。」
編集部:「中学まではお弁当でしたか? 何か思い出のお弁当はありますか?」
海堀選手:「中学はお弁当です。女の子っぽい小さいのじゃなく、大きいお弁当箱にボンとごはんがあって、卵焼きだったり、ピーマンとじゃこのいため物だったり、お肉だったり、肉じゃがだったり手作り。その時冷凍食品が流行っていて、『みんなが食べてるから、食べたい』って母に言ってました。手作りのお弁当は、色が地味だから。今思うと、すごくゼイタクな悩みでした。母に申し訳ないです。」
編集部:「朝昼晩、間食もよく食べていましたか?」
海堀選手:「間食をしてる記憶がそんなにないんです。とにかく、本当によく寝ていました。今も寝るのは好きですし、小学校の時は8時、9時に寝てました。」
編集部:「早寝、素晴らしいですね。寝る子は育ったんですね。」
海堀選手:「はい。よく食べて、よく寝てっていう、典型的(てんけいてき)なパターンかもしれない。」
編集部:「ちゃんと卒業されていってますから、勉強もしっかり両立されていたんですね。」
海堀選手:「勉強は……最低限はやっていました。」