編集部:「山本さんには4歳と1歳、二人のおじょうさんがいらっしゃいますが、父親として子どもの食生活で気をつけていることはありますか?」
山本さん:「なんでもバランスよく食べることですね。ごはんばかり食べたがるなら、先に野菜を食べるようにうながすとか。」
編集部:「お子さんたちは、好ききらいはありませんか?」
山本さん:「苦手なものはありますが、最近はよく食べるようになってきましたね。僕は、好ききらいは工夫次第で無くしていけると思っているんです。たとえば、娘はネギが苦手で、“ネギのネバネバした感じ”がイヤだった。だからネバネバ感が無くなるくらいまで煮込んでみたら、食べられたんですよ。きらいな食べ物は、どこが苦手なのか、食感なのか、香りなのか、それを理解しておけば、それを無くすような調理法を工夫できる。
あとは、親がなんでも美味しく食べる姿を、子どもに見せることが必要なんじゃないかな。親が苦手なものは、子どもも食べませんからね。」
編集部:「なるほど。そのほかに、“食事の時のルール”はありますか?」
山本さん:「会話をすることです。テレビは付けない。今はコミュニケーションを取れてない家庭が多いと聞きますが、そうならないように、たくさん話しをします。」
ひさこ先生:「それは何よりですね。大切なことだと思います。」
編集部:「最後に、子どもたちにメッセージをお願いします。」
山本さん:「まずは、よく遊ぶこと。好ききらいをせずになんでも食べること。そして、目標を持つこと。
大きな夢でなくても、まずは毎日クリアできるような小さな目標を持ってほしいですね。目標をクリアできなければ、『何がダメだったのか』を考えられるし、どうすれば失敗しないかを学ぶキッカケになる。そういう習慣を持つことで、大きな壁にぶつかったときに、“乗り越える感覚”が身に付くと思います。」
編集部:「では、子どもたちを支える親に向けて、アドバイスはありますか?」
山本さん:「子どもの話を、よく聞いてほしい。もちろん、時には怒ることも必要だと思います。でも頭ごなしに怒られると、子どもがどういう考えを持っているか言えなくなってしまう。ふだんからちゃんと子どもの話を聞いて、コミュニケーションを取っていれば、子どもが何か目標を持った時に相談しやすくなるんじゃないでしょうか。親子には、何よりコミュニケーションが必要です!」
色紙とボールに書かれたメッセージは、ご自身のブログのタイトルにもなっている「志」という言葉。「志を持ち続けていれば、どれだけ回り道をしてもそこにたどり着けると思います。」と力強いメッセージをいただきました。
ところで、ペンを持つ山本さんの手に注目! サウスポーの山本さんですが、ペンを持つのは右手なんです。実は、子どもの時は左利きだったのを、右利きに直したんだそう。しかしスポーツマンだったお父様の意見で、ボールを投げるのと打つのは、左のままに残したとか。意外な発見でした!
解説者としての活動のほか、今後は小学生の大会をプロデュースする予定があるという山本さん。今後の活やくを応えんしています!