スポーツ食育インタビュー

Vol.13 元女子バレーボールオリンピック日本代表 大山加奈さん(前編)

実は体育が苦手!それでもオリンピック選手になりました(笑)
2007年3月Vリーグ復帰後の大山さん

編集部:「朝ごはんはしっかり召し上がっていた大山さんですが、“早ね・早起き”はいかがでしたか?」

大山さん:「練習でクタクタになっていたので、自然に早ねはできていましたね。練習前に学校の宿題を終わらせるようにしていたので、練習後は早めにねて、朝はスッキリ起きていました。」

ひさこ先生:「じゃあ、しっかり勉強とスポーツを両立していたのね。」

大山さん:「学校では、体育より勉強の方が好きだったんです。実は運動神経が悪くて、体育はずっと成績が悪かったんですよ(笑)。」

編集部:「ええぇ~っ!信じられない!」

大山さん:「中学では、5段階評価で3だったかな? 走るのも泳ぐのも遅くて、マット運動も苦手。小学生のころは逆上がりもできませんでした。本当に、バレーボール以外のスポーツは一切ダメ。今思うと、大きい体をコントロールできていなかったのかもしれません。」

ひさこ先生:「喘息があって、しかも運動も苦手で、それでもあきらめずにオリンピック選手になった。大山さんの姿は、今の子どもたちの目標になるわね!」

大山さん:「周りの人からは、『運動神経がいいんでしょ』と思われるのが、すごくプレッシャーでイヤです(笑)。」

練習後につい間食・・・成長期の食欲はコントロールが難しい!
大山さんとひさこ先生

編集部:「中高はバレーボールの強豪(きょうごう)校に進まれて、さらにバレーボール一色の生活でしたか?」

大山さん:「そうですね、強豪校ではありましたが、キチンと休みもあったので、バレーボールばかりではなかったですね。
中学の時も日本一になったのですが、小6のときに175cmだった身長が、中3で今とほぼ変わらない185cmまで、グングン伸びた時期でもありました。」

編集部:「成長期ということもあり、食事のコントロールが大変だったのでは、と思うのですが、いかがでしたか?」

大山さん:「母が作ってくれた食事は、変わらずに残さず食べていたんですが、学校の帰りにファストフードやカスタードクリームのクレープなど、おやつを食べてましたね。授業と授業の合間にパンを買って食べたり。今思うと、食生活が一番良くなかった時期かもしれません。」

ひさこ先生:「食事の回数が増えることは、いいと思うんですよ。アスリートの場合は1日4~5回食が理想ですし。それに間食は、精神的な満足につながることが多いですよね。だから、ある程度はいいと思うんですよ。 甘いものを食べるなら、生クリームよりも、タマゴや牛乳の入ったカスタードクリームの方が、栄養的にはいいですね。もちろん和菓子や焼団子などでもいいですよ。」

大山加奈プロフィール
1984年6月19日生、東京都江戸川区出身。小学校2年の時に地元のクラブでバレーボールを始め、小中高で全国制覇。特に成徳学園高3年時には春高バレー、インターハイ、国体の3冠を達成した。
その年に初めて全日本に選出されると、同じく高校生でメンバーに選出されていた栗原恵(現:岡山シーガルズ)とともに「メグカナ」コンビとして人気を博す。高校卒業後は東レに入社。ワールドカップ、アテネ五輪に出場する。2007年ごろから椎間板ヘルニアなどのケガに苦しみ、10年に26歳で現役を引退。日本バレーボールリーグ機構への出向を経て、現在は東レに広報担当として勤務するほか、バレーの指導、普及活動にも携わっている。

【オフィシャルブログ】
http://ameblo.jp/kanaoyama/
『後編に続く』乞うご期待!! 次回更新日1月15日(予定)
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