日本屈指(くっし)のタップダンサー、RON×II(ロンロン)氏。北野武監督(かんとく)作品「座頭市」「TAKESHI‘S」に出演するなど、舞台や映画などではば広く活躍中です。
RON×IIさんに、ダンサーならではの食生活や、子どもの頃の「ごはん」について、うかがいました!
編集部:「子どものころは、好ききらいはありましたか?」
RON×IIさん:「食わずぎらいはあったけど、食べられない物は特になかったし、今でもないですね。とにかくごはんがすすむおかずが好きでした。
実家が寿司屋をやっていたので、お寿司を食べる機会は多かったし、好きだったので恵まれた環境(かんきょう)でした。お刺身(さしみ)のはし切れが食卓に出ることもよくありましたね。」
編集部:「それはうらやましい(笑)!朝ごはんは、パン派・ごはん派、どちらでしたか?」
RON×IIさん:「肉も好きですが、基本的に和食が大好きなので、煮魚・焼き魚、ごはんでした。パンだと馬力が出ないので、断然ごはん派ですね。」
“ご飯がススムおかず”が好き!というのは、すごく大事なことです。“ごはん”は大事なエネルギーの素!それがしっかり食べられる「ごはんとごはんがススムおかずが好き」ということは、夏バテしないで過ごせるポイントにもなります。
編集部:「中学・高校時代の食生活はいかがでしたか?」
RON×IIさん:「競泳をやっていたので、すごい食欲で、1日5食でした。おやじが作ってくれるまかないが美味しいせいか、冷凍食品やポテトチップスを美味しいと思えなかったので、お腹が空いたらお惣菜(そうざい)を食べていました。あとはやっぱりカレーとハンバーグとラーメンでローテーションできましたよね、あの時代って(笑)。
あのころ、お弁当と言えば“のり弁”でしたね。卵焼きとおひたし系が入った“地味弁当” でした。」
競泳をされている時の一日5食はまさに“アスリートの理想的な食生活”です!また、おなかがすいたらお惣菜やごはんを食べるということは、スナック菓子やカップめんより、はるかに良い“補食”になります。
焼き肉やハンバーグ、エビフライが“派手弁当”になるのでしょうか?だとしたら、“地味弁当”は大いに結構!お弁当におひたしが入っているなんて、ステキですね。
ただ、暑い時期は、“水気”が多いといたみやすいので、読者のみなさまがもしお弁当におひたしを入れるなら、しょうゆであえたような水分のないおひたしになさってくださいね。
編集部:「競泳をやっていて、今でもよかったと思うことはありますか?」
RON×IIさん:「競泳は有酸素運動だし、つかれにくい体にしてくれたので、よかったですね。あとしっかり食べてしっかり寝るという基本的な生活習かんの大切さも競泳を通じて学びました。」
編集部:「タップダンスをはじめたキッカケを教えてください。」
RON×IIさん:「7歳のころ、たまたま自宅の近くにタップダンス教室があり、一度やってみたら楽しくてすっかり夢中になってしまいました。なぜタップなのかは自分でもわからないけど……。ちょうどそのころ『コーラスライン』という映画を観て、その世界にも重なって魅了(みりょう)されました。でも、当時はタップなんて女の子がやるものという認識があって、コンプレックスに感じて、友達にもずっとかくしていましたね(笑)。」
編集部:「ダンサーになると決めたとき、ご両親は何かおっしゃいましたか?」
RON×IIさん:「家業の寿司屋を継(つ)ぐ気でいましたから、まさかプロのタップダンサーになるとは自分でも思わなかったんですよ。就職(しゅうしょく)の時期には、親父は大反対でした。自分でも芽が出なかった時のために調理師免許も取得しました。結局、板前の仕事にはつかなかったけれど、食べる事が好きなので、料理は基本的に好きですね。」