食育スペシャルインタビューVol.8「元オリンピック競泳(バタフライ)日本代表・柴田隆一氏(前編)」

Vol.8 前編 東京健康科学専門学校 専任講師 柴田隆一

バイキングでは、まずサラダから。ヨーグルトはどの国でもおいしい!
競技中の柴田さん

編集部:「海外合宿や遠征(えんせい)の時は、どのような食生活になるのでしょうか?」

柴田さん:「基本は、現地のものを食べます。食べられないものは特に無いので、その点では苦労しないのですが、アメリカに2ヶ月弱行ったときは、大変でした。食事がジャンクフードが多かったんです。それで、合宿の終わりごろに、プックリしてきて・・・。その後の調整に苦労しました。その失敗をよい経験として、それからは食べ過ぎず、ヘルシーなものを探すようになりましたね。
バイキング形式が多いのですが、まずはサラダから。そして主食と副菜をバランスよく。
引退してから教わったのは、『バイキングはまず一周しろ』と。

一同爆笑

バイキングでは、まずサラダから。ヨーグルトはどの国でもおいしい!

柴田さん:「まず、落ち着け、と(笑)。中には『肉・肉・肉・米!』っていう選手もいるんです。まぁ、その気持もわかるんですけどね。
あと、牛乳やヨーグルトもよく食べるんですけど、牛乳って結構国によって味が違うんですよね。でもヨーグルトは、どこの国に行っても同じようにおいしい。だから安心して食べてました。毎日そのままだとあきるので、シリアルにかけたり、フルーツに混ぜたりしてました。」

編集部:「海外選手の食事をみて、何か違いを感じましたか?」

柴田さん:「もちろんどこの国の選手も、栄養バランスには気をつけてると思うんですけど、一番大きな違いは雰囲気(ふんいき)かな。みんな、楽しそうに食事をしているんですよ。毎日がパーティみたい。それが印象的ですね。練習がキツかったり、試合が続くとイライラしてくるんですけど、それをうまく切りかえて、食事で発散している感じが伝わって来ました。」

ひさこ先生:「海外選手は、一般的に食堂にいる時間も長いように感じています。食事を摂るうえで大事なことに“楽しさ”という要素も大事と最近は言われるようになってきましたが、柴田さんは以前からそれを体感してきたのね。」

厳しいご両親のもと、規則正しい食生活を送ってきた柴田さん。そのおかげで、水泳の中でもハードな“バタフライ”の選手としての体を作ってくることができたんですね!
後編では、バタフライを選んだ理由や、「なぜ栄養士になったのか?」など、柴田さんの現在の活動についてのお話をおとどけいたします。
どうぞお楽しみに!
取材日:2013/3/23
柴田隆一(しばたりゅういち) 公益財団法人日本体育協会 公認水泳コーチ/栄養士
小学校の頃に水泳を始め、中学卒業後、水泳の名門校日大豊山高校に入学し上京。
後、日本大学に入学し日本選手権で優勝するなど、頭角を現した。
大学卒業後は㈱デサントに入社し、チームアリーナに所属。
チームメイトとともに北京オリンピック日本代表選手として200mバタフライに出場。
北京オリンピック後は引退(退社)し、現在は管理栄養士の資格を得るために勉強中。また、4月から東京健康科学専門学校の教鞭に立つ。
勉学に励む傍ら、イベントや教室に参加し水泳の普及に努め、カラダも食も指導できる水泳の指導者を目指している。

主な現在の活動予定/浦安市市民プール 新企画全10回スイムレッスン

【講演・セミナー/イベントのお問い合わせ先】
株式会社プラミン
Mail:info@plumin.jp
Tel:03-6447-9430
もどる
「スポーツ食育インタビュー」トップに戻る

ページトップへ