編集部:「海外合宿や遠征(えんせい)の時は、どのような食生活になるのでしょうか?」
柴田さん:「基本は、現地のものを食べます。食べられないものは特に無いので、その点では苦労しないのですが、アメリカに2ヶ月弱行ったときは、大変でした。食事がジャンクフードが多かったんです。それで、合宿の終わりごろに、プックリしてきて・・・。その後の調整に苦労しました。その失敗をよい経験として、それからは食べ過ぎず、ヘルシーなものを探すようになりましたね。
バイキング形式が多いのですが、まずはサラダから。そして主食と副菜をバランスよく。
引退してから教わったのは、『バイキングはまず一周しろ』と。
一同爆笑
柴田さん:「まず、落ち着け、と(笑)。中には『肉・肉・肉・米!』っていう選手もいるんです。まぁ、その気持もわかるんですけどね。
あと、牛乳やヨーグルトもよく食べるんですけど、牛乳って結構国によって味が違うんですよね。でもヨーグルトは、どこの国に行っても同じようにおいしい。だから安心して食べてました。毎日そのままだとあきるので、シリアルにかけたり、フルーツに混ぜたりしてました。」
編集部:「海外選手の食事をみて、何か違いを感じましたか?」
柴田さん:「もちろんどこの国の選手も、栄養バランスには気をつけてると思うんですけど、一番大きな違いは雰囲気(ふんいき)かな。みんな、楽しそうに食事をしているんですよ。毎日がパーティみたい。それが印象的ですね。練習がキツかったり、試合が続くとイライラしてくるんですけど、それをうまく切りかえて、食事で発散している感じが伝わって来ました。」
ひさこ先生:「海外選手は、一般的に食堂にいる時間も長いように感じています。食事を摂るうえで大事なことに“楽しさ”という要素も大事と最近は言われるようになってきましたが、柴田さんは以前からそれを体感してきたのね。」