食育スペシャルインタビューVol.6「湘南ベルマーレフットサルクラブ・小野大輔選手」

Vol.6 湘南ベルマーレフットサルクラブ 小野大輔選手

イタリアへ海外移籍。「シエスタ」で体調はバッチリ!
イタリアへ海外移籍。「シエスタ」で体調はバッチリ!

「FIFAフットサルワールドカップ2004」では、日本代表として日の丸をせおいピッチに立ちました。海外移せきを考えたのは、ワールドカップに出場してイタリアとの試合に5-0で負けたとき。海外の選手とのレベルの差を実感しました。このまま日本でやっていても進歩しないと思ったので、2005年からイタリア、2006-2008年までスペインにわたりました。
海外にいたときの食事は、サラダやパスタや肉など基本的にイタリアン。朝はバールみたいなレストランで軽食、試合後は固いパンにハムをはさんで食べる。「おにぎりがあればいいのにな」とは思っていました(笑)。トレーナーがいて、店で食べる物を指定されていたんです。
ヨーロッパには「シエスタ(昼寝)」の習かんがあるから、みんなよく寝る。昼寝はいいですよ。30分でいいので、少し寝たらその後の練習が軽くなる。今でもしたいですね。ヨーロッパは夜8時くらいまで明るいから、夜がおそかったので、ちょうどよかったのかもしれません。

ケガをして気づいた「プロ意識」を持った食事管理
ケガをして気づいた「プロ意識」を持った食事管理

3年間海外に行って、帰国してからブラジル開さいのワールドカップに出場することができましたが、初戦のブラジル戦で、開始1分半でヒザのじん帯を切ってしまい立てなくなった。本当にくやしかった。試合も負けたし、何年も海外に行ってがんばってきたのは何のためだったんだって……。
その後、国立スポーツ科学センター(JISS)でリハビリとトレーニングをしました。その時に出会った色々なジャンルのプロアスリートは、トレーニングや食事に関しての姿勢がちがう。みんな、意識が高い。小野伸二さんやテニスの錦織(にしこり)圭くん、卓球の福原愛ちゃんなんかもいて、栄養に気を付けた食事のとり方をしんけんにやっていた。
ケガをしないためには、しっかり準備をしてくること。体も気持ちも準備する。100%集中すること。集中していないとケガをしやすい。ウォーミングアップ、身体をほぐすストレッチもする、日ごろから気を付けてやっておくべきです。

仲間がいるから、いいプレイができる!
仲間がいるから、いいプレイができる!

今でもフットサルの第一線で活やくできているのは、仲間のおかげです!
試合中でも練習時でも言いたい事を言うし、言われる事もある。自分の中にウソはない。本気で全力でフットサルをしているので、負けたらくやしくて泣くし、何もやる気でないくらい落ち込むこともある。子どものように素直な感情をむき出しにして何でも思いを伝えているので、仲間もそれを受けて真剣にこたえてくれる。意思そ通が必要なフットサルでは、一緒に何かを成しとげると、より深い関係になれる。相手が何を考えてどんなプレイをするのかがわかってくるので、いい試合につながっていきます。
ワールドカップでケガをしたとき、自分は何もできないから帰ろうかと思ったけれど、仲間だから最後まで残ってサポートしたい、と思えました。
「フットサル界のレジェンド」なんて言ってもらっていますが、まだまだ現役なので、レジェンドになるのは早い(笑)。でも、それをめざしたいと思ってやっています。

チームスポーツに大切なのは「コミュニケーション」
チームスポーツに大切なのは「コミュニケーション」

千葉県の柏(かしわ)市で、「ONO-STYLE」というスクールで、ようち園児から小学生までを教えています。
スクールテーマは「元気にあいさつする」「無理!とかできない!を言わない」「何回失敗してもチャレンジする」「楽しむ」の4つの精神。自分は高校生くらいまでちゃんとあいさつができなかったのですが、海外選手と交流するようになって気づいた。彼らはハグしたり、だれにでも声かけてあいさつをしている。チームスポーツにはそういうコミュニケーションは必要だと思って、やるようになりました。

お父さま、お母さまへのメッセージ

静かに、あたたかく見守っていてください。最近は、過保ごな親が多いように感じます。子どもは一生けん命やっているのに、試合で子どもが転んだら大声で笑ったり、ミスしたら注意したり。もっと子どもの気持ちを考えて、子どもたちを信じて、思うようにやらせてあげてほしい。そして、良かったことをほめてください。失敗のダメ出しではなく、いいところを1つでも見つけてほめる方が、サッカーを好きになります。
そして食事の面では、サポートをお願いします!食事をとらずに練習を続けている子には、何か食べるようにフォローしてあげてください。

子どもたちへのメッセージ

楽しんでほしい!やってみないと結果が出ないから、上手くなるためには何度でもチャレンジしてほしい。自分が思ったこと、やりたいことをコートの中でやるように目指してほしい。正解も不正解もないので、自由にやろう。「これはダメかな」とか「怒られるかな」とか、人の顔色を見ないで、自分で楽しいと思うことを自分で考えて、プレイを楽しもう。そうしたらいつの間にか、仲間が増えていると思いますよ。

チーム集合写真
取材日:2013/2/8
選手&チームのご紹介
小野大輔選手

府中水元クラブからFIRE FOX(ファイルフォックス:府中)というチームの立ち上げと共に移せき。数度の全日本選手権を制する。
FUTURO(フトゥーロ:府中)に移籍後、イタリア、スペインへ海外移せき。日本へ帰国後、バルドラール浦安、府中アスレティックFCを経て現在湘南ベルマーレに所属。

小野大輔選手の電子書せき「小野大輔の軌跡(きせき)」350円好評発売中!
http://onokiseki.ichie.jpn.com/onokiseki.html

セイズフットサル柏(かしわ)ジュニアフットサルスクール ONO-STYLE(小野スタイル)
http://www.says-futsal.com/ono-style

湘南ベルマーレ フットサルクラブ

2007年9月よりスタートしたFリーグへJリーグ唯一のクラブとして参戦。小田原市を本きょ地とし、ホームアリーナは小田原アリーナ。
第一の目標は、強く夢や感動を与えることのできるプロフェッショナルなチームづくりだが、同時にホームタウンでのスポーツの普及(ふきゅう)や小中高生の選手育成などを進め、地域振興への活動も大きな使命だと考えている。
 
「湘南ベルマーレ」公式サイト
http://www.bellmare.or.jp/futsal/index.html

2月17日(日)「湘南ベルマーレフットボールフェスタ2013」を開催!
http://www.bellmare.co.jp/72536

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