今回のインタビューにご登場いただくのは、ジュニアサッカーチーム『レジスタFC』の渡辺 泰明(わたなべ やすあき)監督と、チーム代表の金杉 伸二(かなすぎ しんじ)さんです。
10歳から12歳までの少年・少女が出場する、FIFA公認のU-12世界一を決める国際サッカー大会「ダノンネーションズカップ2012世界大会」で、日本代表の『レジスタFC』を準優勝にみちびいた渡辺監督と金杉代表に、「強くなるための食事や生活習かん」についてお話をうかがいました!
編集部:このたびはダノンネーションズカップ世界大会準優勝、おめでとうございます!
今回はポーランドでの決勝大会に出場し、食事や生活習かんが全くちがった環境の中で過ごされましたが、良かった点や困ったことなどを教えていただけますか?
渡辺監督:40カ国のチームが食べる食事なので、バイキング形式で一般的な料理を出してもらいました。子どもたちは、日本食に味の近い、シンプルな食べやすいものを選んで食べていましたね。ぼくはそんなに抵抗がなかったですが、やはり子どもは食べたことない味にはびん感だっただろうし。
金杉代表:においが独特で、どんな味つけをされているかわからない料理は、子どもたちは食べづらそうでした。シンプルな料理の方がいいと。
ふつうに焼いたハンバーグにケチャップをつけて食べるだけの、シンプルなものがやっと出た時に、子どもたちが「コレでいいんだよ!」ってみんないってました(笑)。それが一番おいしいって。
編集部:そんな中で子どもたちが好んで食べていた物は何でしたか?
金杉代表:まず、ヨーグルトですね!
“ダノンネーションズカップ”だからというわけじゃなく、実際そうでしたよ。
編集部:朝食について、何か特ちょうのあるメニューなど、印象に残っているものはありましたか?
金杉代表:パン、ハム、チーズ、ヨーグルトは“テッパン”でしたね。あとは果物、果汁のジュース、ショコラ・ラテ(ホットココア)、コーンフレーク(シリアル)ですね。
編集部:好ききらいがあったり、苦手なものが多い選手はいませんでしたか?
金杉代表:今回のメンバーの中には、好ききらいのはげしい子はいませんでした。そのあたりは図太いというか、強い子が比かく的そろっていて……。
渡辺監督:初日はどうなることかと思ったんですが、じょじょになれてきて、試合に影響することもありませんでしたね。
編集部:海外の選手と交流されたかと思いますが、食事の面でも文化のちがいを感じましたか?
金杉代表:あ~、感じましたね。食器をやたらたたく国とか(笑)。アフリカ系の国の子どもたちは、食べた後はとにかく食器を鳴らしてましたね。
編集部:日本人は食事のときは静かにするようにしつけられますから、食文化のちがいですね。でも、楽しそうではありますね。
渡辺監督:まあ、楽しくっていうのは、あるかもしれませんね。大人も楽しくもっとさわいで食べようみたいにしていて、日本とのちがいを感じましたね。
編集部:子どもたちの反応はどうでしたか?
金杉代表:さわいでいる国の子どもたちが、日本の子たちをまきこんでくるからね(笑)。
お前たちもいっしょにやれ、って感じで。
編集部:海外での食事ならではですね。日本の習かん、常識が海外ではちがうという貴重な体験ですね。