小中学校で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの大切さについてお話しする食育講座を行う際に、皆さんから食事について様々なご質問、ご相談をたくさんいただいています。
そこで、皆さんも同じ疑問やお悩みをもたれているかもしれませんので、よくある質問をご紹介し、お答えしたいと思います。

一緒に食べるとどうしておいしいの?小学校 生徒より

一緒に食べるとどうしておいしいのですか?

おいしさを決めるものは何か?について考えてみましょう。
食べ物を食べた時、味が良かったら「おいしい」と思いますよね。でも、食べ物のおいしさを決めるのは、味だけではありません。例えば、次のものを想像してみてください。

・真っ白いクリームの上に赤いイチゴが乗ったショートケーキ
・炊きたてのごはんの良い香り
・ハンバーグがジュージューと焼ける音
・パンをちぎった時のふんわりした手触り

どうでしょうか?想像しただけでおいしいですよね(笑)。
人間はよく「五感で食事をする」と言われます。五感というのは「味覚(味わう)、視覚(見る)、嗅覚(におう)、聴覚(聞く)、触覚(触る)」のことで、私たちはこれらをフルに使っておいしさを感じています。

食べ物を「おいしい」と感じるには、体や心の状態も大切です。風邪で高熱を出している時には食欲もなく、食べてもあまりおいしいとは感じないと思います。体が元気だから、おいしく食べられるのです。また、楽しい気持ちで食べるごはんはおいしく感じます。今回ご質問いただいた「一緒に食べるとおいしい理由」は、一緒に食べることで楽しい気持ちになるからだと考えられます。

でも、ただ一緒に食べれば良いというものでもありません。私が子どもの頃、食事中に母とケンカになったことがあります。怒って泣きながら食べたごはんは、味もよく分からず全くおいしくなかったことを今でも覚えています。一緒に食べていても、イヤな気持ちではおいしくないのです。誰かと一緒に“楽しく”会話をしながら食べる、おいしい食事の時間を大切にしていきたいですね。

時間がバラバラで共食が難しいのですが。。。小学校 保護者より

出かける時間や帰宅時間がバラバラで共食が難しいのですが・・・

誰かと一緒に食べる「共食」。しかし、家族と共食の時間を持ちたいと思っていても、仕事などの都合でそれが難しい場合もありますよね……。ワークライフバランスを見直し、1回でも多く共食の場を持つことができれば良いのですが、そううまくいかないことも多いでしょう。
そこで、休みの日など可能な日は「一緒に食べる日」と決めてみるのも一案です。その日は家族みんなにとって楽しみな日になりそうです!

「一緒に食べる」以外の食のコミュニケーションも大事にしたいものですね。例えば、一緒に食材を買いにスーパーに行ったり、食事の準備や後片付けを一緒にしたり。学校のことや食べ物のことなど色々な話をしながら食に関わる時間を共有することも、お子さんにとってすばらしい食経験になるのではないでしょうか。

また、一緒に食べられない日には、ホワイトボードやメモ帳などを利用してメッセージを残しておくのも良いかもしれません。その他にも「一緒に食べる」以外のコミュニケーションの取り方はたくさんあると思います。みなさんはどんなことが思いつきますか?
ライフスタイルは家庭によって様々です。共食は大切ですが「なにがなんでも一緒に食べなきゃ!」ではなく、家庭の事情に合った共食のあり方を考えてみてはいかがでしょうか。

食育Q&A担当者プロフィール

伊藤 真理子(いとう まりこ)

1999年、東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。フリーの管理栄養士として、セミナーの企画・運営、執筆、特定保健指導など幅広く活動中。

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ダノン健康栄養財団では、子どもから大人まで、幅広い年齢層に正しい食生活、生活習慣の知識を身につけてもらえるよう、小・中学校などの教育現場で「食育出前授業」やスポーツチーム向けの「スポーツ栄養学講座」を行っています。

講座のお問い合わせ、お申し込み受付はこちらの「ダノン健康栄養財団」ホームページよりご確認ください。

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