食べ物のゆくえ

食べ物を食べたら、からだの中でどうなっていくの?
食べ物が口に入ると、食道、胃、小腸や大腸などの消化管※を通りながらどんどんこまかく分解(消化)され、必要な栄養素や水分は通過の途中でからだに吸収されていきます。

図:食育パンフレット「ごはんだもん!げんきだもん!P11-12より

その栄養素や水分は、体を動かすエネルギーになったり身体を作る材料になったりしています。
吸収されなかった残りは、うんちとして肛門(こうもん)から体の外に出されます。

長い消化管の中で“腸”は、おなかの大部分を占める最も長い臓器です。

※消化管:食道、胃、十二指腸、小腸(空腸・回腸)、大腸(結腸・直腸)と1本につながる管(くだ)です。

腸はどんな働きをしているの?

腸の働きは、
①食べたものを細かく分解する「消化」
②消化されたものを体内に取り込む「吸収」
③不要なものを体の外に出す「排(はい)せつ」

があります。

腸は「第2の脳」と呼ばれるほど、私たちの体にとって重要な働きをしているのです!
最近は①~③以外にも、「免疫(めんえき)」「神経」の働きにも注目されています。

腸にはたくさんの免疫細胞が存在しています。
また、腸の神経は脳ともつながっているのです!

よって、腸を元気な状態にしておくことと、全身の健康は関係しているのです!

腸の中には何かが住んでいる!?
~腸内細菌(ちょうないさいきん)ってなに?~

腸の中は空っぽではなく、何百種類もの腸内細菌(腸の中に住んでいる菌)、が住んでいます。
この「腸内細菌」が腸の健康状態を大きく左右することがわかっています。

腸内細菌は、大きく3つに分けられます。

腸の中にはこれらの菌が群(む)れをなして生息しており、その様子がお花畑に例えられることから「腸内フローラ※」とも呼ばれます。
※フローラ:植物群集、花畑の意味

腸内細菌はバランスが大事!?

この3種類の菌たちのバランスによって、腸全体の元気度が変わってきます。
全体をみて良い働きをする菌が多いと、腸は元気な状態でうんちもスムーズにでます

【良い働きをする菌を活発にさせるポイント】

  • 乳酸菌やビフィズス菌などを含む食品を毎日食べる。
  • 野菜・海藻類・きのこ類や果物など食物繊維を毎日食べる。

【さらに良い体調を保つためには】

  • 睡眠を十分にとる。
  • 規則正しい生活を送る。
  • バランスの良い食事をする。

悪い働きをする菌が多いと、ガスがたまりやすくなる、うんちやおならがくさい、便秘やげりなど体の不調につながります。 
生活習慣が乱れてしまうと、悪い働きをする菌が増える原因にもつながるとされるため、自身の生活を振り返り改善点を見つけましょう!

【気になる生活習慣をチェック!】

  • かたよった食生活をしている。
  • 睡眠不足が続いている。
  • 野菜・海藻類・きのこ類や果物など食物繊維を含む食材を食べない。
  • ヨーグルトなどの乳酸菌を含むものを食べない。
  • 肉やあげ物など欧米型の食事ばかりしている。
  • 悩み事が多かったり、ストレスを抱えている。

うんち(=便)は体の中からのお便りです!

食べたものはうんちとして出てくるまで、どのような形で消化・吸収されているか目で確認することはできません。
うんちの色や固さは、身体の状態腸の状態腸内細菌の状態によって違ってきます。
うんちの状態をチェックすることは、体の中の健康チェックにもつながるのです!
毎日うんちの状態を確かめて、体調管理に役立てましょう!

監修

管理栄養士 磯村 優貴恵

管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。
「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。

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