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3STEPで簡単!ゴロゴロりんごジャム

秋口から旬をむかえる果物のひとつといえば「りんご」ではないでしょうか。
シャキシャキとした食感と優しい甘さや酸味が特徴的なりんごは、生で食べても十分美味しいのですが、もっと長い間楽しむためにオススメなのが「りんごジャム」です。
砂糖やレモン汁を加えて加熱する「ジャム」にすることで保存期間が長くなるために、美味しいりんごをより長い期間楽しむことができます。

今回は3STEPで簡単にできるりんごジャムの作り方をご紹介します。

3STEPで簡単!ゴロゴロりんごジャム

材料【作りやすい分量】

りんご(紅玉)
小2個(300g)
砂糖
150g(りんごの重量の50%)
レモン汁
小さじ1

つくり方

  • りんごを皮ごと1.5㎝の角切りにし、砂糖とともにボウルに入れて混ぜ(写真1-1.2)、1時間以上置く。
    ※写真1-3のようにしっかりと水分が出るまで置きましょう。



  • 鍋に①を汁ごと入れて全体を混ぜ合わせた後に蓋をし、弱火で20~30分コトコト煮る。
    途中、灰汁が出てきたらすくいとる。


  • 最後にレモン汁を加えて混ぜ合わせる。

つくった後は・・・

長期間保存するものなので、清潔な容器を使って保存します。
熱湯消毒をした瓶に詰め、粗熱が取れてから冷蔵庫に入れましょう。

砂糖の量を減らしたい方もいらっしゃると思いますが、糖度がきちんと保たれていることが長期間の保存では欠かせなくなります。

また、今回のレシピは少量なので焦げ防止のために蓋をしていますが、材料や量によって水分が多い場合は蓋をせずに作ることができます。

りんごにはどんな栄養があるの??

りんごはおよそ85%が水分で、可食部100gあたり54kcal、脂質が0.1gととてもヘルシーです。エネルギーとしてはあまり高くないものの、ビタミンB群やビタミンCが含まれています。
その他にもりんごの特徴的な栄養素が「ポリフェノール」です。ストレスがたまったり、たくさん運動をしたりすると、体の中で「活性酸素」が発生しますが、これが大量に発生すると健康な細胞までも傷つけてしまうことがあります。
ポリフェノールはこの「活性酸素」が大量に発生するのを防ぐ「抗酸化作用」があり、さらに皮に多く含まれます。
また、りんごには腸の中を良い状態に保つのに欠かせない食物繊維が含まれます。
栄養素をまるごと摂ることを考えると、りんごは皮ごと食べることをおすすめします。
体を内側から良い状態に導いてくれるりんごはまさに季節の変わり目である秋~冬にかけて嬉しい果物と言えるでしょう。

ジャムとは??

ジャム類は、果実や野菜、花びらなどを砂糖などとともにゼリー化するようになるまで加熱したもの※です。
生の果物は数日で傷んで食べられなくなってしまいますが、ジャムにすることで数カ月~ものによってはもっと長い期間保存ができるようになります。
砂糖の種類も色々ありますが、グラニュー糖や上白糖の様に精製されているお砂糖を使うことでスッキリとした甘さのジャムができます。
黒糖などのミネラルが多いお砂糖を使うと、お砂糖自体のクセが強くなりすぎるだけでなく、色も黒っぽくなってしまいます。
そのため果物の良さを活かすという意味でも、ジャムづくりの際に使う砂糖類はグラニュー糖、もしくは上白糖がオススメです。
※日本農業規格(JAS)によるジャム類の定義参照。

なんで固まるの?

果物の細胞には「ペクチン」という食物繊維の仲間が存在しています。
砂糖と一緒に加熱することでペクチンが溶け出し、さらにレモン汁などの有機酸と一緒になることでゼリー化します。
これがジャムが固まる理由です!

ジャムはどのように使うの?

ジャムはそのまま食べると甘すぎるため、ヨーグルトに混ぜるのはもちろん、パンに塗って食べるのも良いでしょう。
その他にはクリームチーズと一緒にクラッカーに乗せるとおやつやパーティのおもてなしの1品としても活用できます。
豚肉などのクセのあるお肉を煮るときに少し加えると臭みが和らいだり、ジャムの糖分でコクや照りを出すことにも使えます。
りんごだけでなく、イチゴやブルーベリー、もも、ぶどう、みかんなど季節の果物を使って手作りジャムを作ってみませんか♪

レシピ担当者プロフィール

管理栄養士 磯村 優貴恵

管理栄養士としてダイエット専門のサロンにて食事指導を行う。その際に具体的なメニュー提案や調理方法の伝承の必要性を感じ、3年間の料理経験を積む。その後特定保健指導を経て独立。
「栄養士をもっと身近に!」をモットーとして、子供から大人まで一緒に食べられるおいしいレシピの提供や食事の大切さを紙面やWEBにて発信中。