ひさこ先生が教える スポーツ少年ママのためのスポーツ栄養講座

12月号 「免疫力と食事の関係」

一年中気を付けなくてはならない熱中症ですが、暑くなって来ればなおさらです。そんな時、つい頼ってしまうのがスポーツドリンク!最近は“糖分”の摂り過ぎも話題になっていますが、実は”塩分”についても意識する必要があるようです。

年齢を問わずスポーツをする方々には、食べたものがエネルギーの素や体の材料になるから『食事はしっかり食べましょう!』とお伝えしていますが、
食べる量が多くなれば  どんなに薄味でも ⇒ 総量は多くなる ⇒ 塩分の摂り過ぎに注意!
”食習慣は一生付き合うもの”
年齢が低いから、とか発汗量(≒運動量)が多いから、といって食塩の摂り過ぎを見過ごさないようにしましょう!

アスリートの場合は特に、“主食”をしっかり食べる!という大きなテーマがあります。ただ、ご飯をしっかり食べるために、濃い味の“ご飯がススムおかず”も必要になります。大事なことは、濃い味だけになることなく、素材そのものの味を大事にしてそのままでも食べることの両方を組み合わせるようにしましょう。

ふだんの生活の中で心掛けること
① 素材選びにも気を使う
② “新鮮なもの”や“安心して食べられるもの”を選ぶ

結論

命を守るためには”水分補給”は欠かせません。
「水分補給は水でするか?スポーツドリンクでするか?」も大事なことですが、実は“汁物付きの食事をしっかり摂っていること”も水分補給の大前提になります。
食事をしっかり摂っていれば、運動開始後1時間くらいまでは糖分や塩分を含まない水や麦茶で問題ありません。

キャベツ

春は様々なものの息吹が感じられる季節です。野菜も“春”に照準を合わせたように、美味しそうなものが店先にも並んできます。今回は、《食事バランスガイド》で上から2番目に位置する“副菜”によく利用される”キャベツ”のご紹介です。

一年中見かけるキャベツですが、キャベツには抗潰瘍成分とも言われ、胃薬の名前の素にもなった特有の成分キャベジン(ビタミンUと言われるビタミン様物質)の他、ビタミンCも豊富に含む優秀で身近な食品です。
特にこれから旬になる春キャベツ(新キャベツ)には、冬キャベツに比べてキャベジンも多く含まれています。
春キャベツはみずみずしい上やわらかいので、その特徴を生かせば千切りではなく手でちぎって生食でも美味しく食べられます。またサッと火を通しても甘くて美味しく何にでも合わせやすいので、茹でてコーンやハムと合せてホットサラダにしたり、パスタや貝類と炒めるなど、我が家流美味しいメニューを探してみて下さい。

ひさこ先生のワンポイントアドバイス

少年サッカーチームを対象に行われる、ひさこ先生の食育講座。
毎回、サッカー少年のお子様を持つお母さま方から、たくさんの質問が飛び交います。
その中から、いくつか抜粋してご紹介します。

Q1 白米と玄米どちらが良いですか?
A1 栄養素だけを比較すると、玄米の方が数値的にはずっと優れています。
ただ、消化吸収を考えると必ずしも玄米だけが良いとは言えません。
『玄米時々精白米』のように組み合わせたり、精白米を胚芽米やビタミン強化米入り精白米にしたり、料理によっては雑穀米入りにしたりするのもおススメです。
どちらにしても《主食》の“米”に興味や関心を寄せることはとても良いことです。

久保田尚子先生  プロフィール

順天堂大学等の非常勤講師などを歴任しつつ、スポーツ栄養を中心とした栄養関連業務に従事。

<主な栄養サポート歴> <主な雑誌連載>
女子ソフトボール日本代表 月刊誌『サッカークリニック』
(2004年アテネオリンピック支援帯同) 《勝つための栄養セミナー》等多数
JリーグFC東京(トップから育成年代)  
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