スポーツ食育インタビュー

Vol.20 前編 横浜FC 安英学選手

今回は、横浜FCで活躍中の、朝鮮民主主義人民共和国代表としてワールドカップ出場経験も持つ安英学(アンヨンハ)選手に、お話をうかがいました! 好ききらいがないという安選手は、子どもの時にどのようなごはんを食べてきたのでしょうか? また、サッカー選手としての強い体づくりについてもたっぷりお話していただきました。

和食と朝鮮・韓国料理をしっかり食べて育ちました!
インタビューを受ける安英学選手

編集部:「子どものころ、好ききらいはありましたか? チームのプロフィールには、好ききらいがないと書かれていました。」

安選手:「そうなんですよ、好ききらいが全くないんです。ハングリーなんで(笑)、なんでも食べられますね!
子どものころは和食が中心で、白いご飯と魚とか、卵焼きや目玉焼きとか、サラダとおみそ汁とか。
キムチもよく食卓に出ていて、朝鮮・韓国の料理も食べていましたね。小さい時から辛いのも食べていましたよ。小学校に入る前くらいは洗って食べていましたけど…(笑)。魚を辛く煮浸けたものとか。ちょっとパワーがつくようなおかずも食卓によく出ていました。夕飯も、和食や朝鮮料理、韓国料理です。」

編集部:「朝ごはんについて、思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。」

安選手:「朝ごはんもほぼ毎日和食でしたね。一時期、なかなか起きられない時期があったので、その時はたまにパンが出ていました。」

編集部:「お昼ごはんはどうでしたか?」

安選手:「僕の通っていた学校は給食がなかったので、小学校までは母のお弁当でした。大きなお弁当箱にご飯がしっかり詰まっていて、その上にカルビ焼き肉を何枚も乗せて、卵焼きも入っていたり。」

編集部:「お弁当にもキムチは入っていたんですか?」

安選手:「お弁当にはさすがにクサくなる! さすがに母もそこは攻めてこなくて(笑)! でも唐辛子がちょっとついているようなピリ辛の煮干しとかは入っていたかな。何でもしっかり食べていました。」

キムチや乳製品で、乳酸菌をしっかりとりました!
ひさこ先生と安英学選手

編集部:「サッカーをはじめたのは、いつですか?」

安選手:「5歳までは岡山県倉敷(くらしき)の田舎で育ったので、オニごっこをやったり自然の中で遊んでいました。3歳上の兄がいて、兄にくっついてずっと遊んでいました。ボールを最初にけったのは、小学1年生のころ。学校に行くと友達が休み時間にグラウンドへ出て、ボールをけっていたので自分も自然とまざってやっていて…それが始まりでした。
部活でサッカー部に入れるのが2年生からだったので、その学年になってすぐサッカー部に入りました。兄も中学校まではサッカーをやっていましたが、高校から柔道部で、僕も中学で影響されて、道着を買っていっしょに受け身の練習とかやっていました。」

練習を行う安英学選手

編集部:「中学、高校もサッカーメインですか?」

安選手:「もちろんサッカーメインで。兄と自分はスポーツ好きでしたのでサッカーしに学校行っているような感じ。学校まで自転車で10分くらいと近かったので、朝練の時にはしっかり朝ごはんを食べてから行っていました。朝ごはんを食べずに練習するってことは、ほとんどなかったですね。」

編集部:「ちなみに乳製品は、朝、食べていましたか?」

安選手:「朝、パンを食べる時は牛乳が必ず。ヨーグルトも本当によく食べていました。しっかり乳製品はとっていましたね。」

編集部:「中学・高校のお昼ごはんはどうしていましたか?」

安選手:「中学・高校は食堂があったのですが、曜日ごとにメニューが決まっているんです。キムチも置いてあって、それは自由に食べていいんです。」

ひさこ先生:「なんと言っても、キムチは食欲が出ます。暑くて食欲がない時もキムチでご飯が食べられますよね!
以前、日本のサッカー選手たちがある食堂で韓国チームと隣り合わせたとき、韓国選手がキムチをツボで持ちこんでいたんですね。日本人が隣をのぞき込んで『いいにおい!』って言っていました。香りだけでも食欲が出ていましたね。」

編集部:「今、その話でお腹がすいてきました。」

安選手:「今、僕もよだれが…(笑)」

ひさこ先生:「キムチは味でも、香りでも食欲が増すうえ、乳酸菌(にゅうさんきん)の働きも期待できるすぐれた食品です。」

編集部:「じゃあ、スポーツ選手にはおすすめの1品ですね。」

つづき
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