食育スペシャルインタビューVol.7「ルネサスエレクトロニクス高崎・上野由岐子選手(前編)」

Vol.7 前編 ルネサスエレクトロニクス高崎 上野由岐子選

今回ご登場いただくのは、ソフトボールチーム「ルネサスエレクトロニクス高崎」でピッチャーとして活やく中の上野由岐子(うえのゆきこ)選手。2004年アテネオリンピックでは銅メダル、そして2008年の北京オリンピックでは金メダルにかがやいた活やくを、おぼえている人も多いのではないでしょうか。
アテネオリンピックに出場したとき、本サイト『ごはんだもん!げんきだもん!』の人気コーナー「食べ物パワーを味方につけろ!」でおなじみの久保田ひさこ先生が栄養サポートチームとして、上野選手たちの栄養指導をされていた、というご縁があり、今回、ひさしぶりの対面となりました。
今も超一流の選手としてプレイを続ける上野選手に、子どものときのお話や、食事についての考え方などを、たっぷりうかがいました!

母のしつけがきびしかったので、苦手なものもがんばって食べてました!
母のしつけがきびしかったので、苦手なものもがんばって食べてました!

編集部:「まずは子どもの時の食生活からおうかがいしたいのですが、好ききらいはありましたか?」

上野選手:「けっこう苦手な食べ物は多かったですね。魚、すの物、マヨネーズ、牛乳、あとは甘いものが苦手でした。好物は、お肉と白いごはん(笑)。
ただ、母が食事にきびしく、残すと怒られるんですよ。一口でも口をつけると『口をつけたものは食べなさい』と言われるし、食べないと『せっかく作ったんだから食べなさい』と言われ、結局食べることになるんです。」

ひさこ先生:「お母さまの食事に対する姿勢が、今の上野選手の基本になっているんですね! マヨネーズや甘いものが苦手で、白いご飯が大好きだというのは、アスリートとしては好ましいくらいだと思いますよ。」

上野選手:「母は看護師(かんごし)をしていて、体のこと、食事と栄養についてくわしかったので、『母の言うことを聞いていれば大丈夫』いう信頼がありました。イヤなんだけど、母が『体にいいから』と言うなら食べよう、と。」

朝が苦手な私に、おにぎりを作ってくれた母
朝が苦手な私に、おにぎりを作ってくれた母

編集部:「子どものときの朝食で、印象に残っていることはありますか?」

上野選手:「朝が苦手で時間ギリギリまでねていたので、母にたのんでカンタンに食べられるおにぎりを朝食にしていました。あとはおみそ汁。おにぎりをほおばりながら、毎日着がえてましたね。」

ひさこ先生:「毎朝、食事の時間がない上野選手に、おにぎりとおみそ汁を用意していたお母さまは、とても立派ですね。そのおにぎりをほおばりながら、登校の準びをしていた上野選手もすごいです!」

上野選手:「毎日のお弁当も、メインのおかずのほかに野菜の副菜が色々入っていて、バランスがとれた食生活でした。
母親が、私自身以上に私の体のことを考えてくれていて、健康や栄養に関しては、本当にいい環境に恵まれたと思っています。
ただ、当時はそこまで母の考えがわかっていなくて、『食べるのイヤだな~』なんて思っていたことも、あったんですけど(笑)。」

つづき
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